YAMAHA NS-550
¥45,000(1台、1973年頃)
解説
NSスピーカーの基礎研究をベースに、音楽性豊かで解像力明快な音を目指し開発されたスピーカーシステム。
低域には独自の特許構造を持つNS型ウーファーのJA-3505Bが採用されています。
52φの大口径アルミリボン線エッジワイズ巻きボイスコイルを採用しています。
高域にはショートホーン型トゥイーターJA-0505を搭載しています。
振動板には厚さ30μのジェラルミン箔が採用され、振動系を軽くするためにボビンを使用しておらず、振動板とボイスコイルを直結し、アルミリボン線のエッジワイズ巻きとなっています。
さらに振動板とセンターポール間にエキスパンデッドウレタン制動素子が使用され優れた高域特性を得ています。
ネットワーク部は試聴と静特性測定を繰返して設計がされています。
ネットワークによる歪を避けるため空芯コイルを使用し、0.8φのホルマール線を採用して直流抵抗を下げるとともに、パワーロスを防ぎ特性変化を少なくしています。
また、コンデンサにはMPコンデンサを使用しています。
エンクロージャーは密閉方式としており、フロアスペースをとらないよう当時としては珍しいトールボーイタイプとなっています。
また、天板にスノーホワイトポリエステル塗装、側板にアメリカンウォルナットオイルフィニッシュを施したデザインを採用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・トールボーイ型 |
使用ユニット | 低域用:NS型(JA-3505B) 高域用:5cmショートホーン型(JA-0505) |
再生周波数帯域 | 60Hz~18000Hz |
最低共振周波数(fo) | 65Hz |
クロスオーバー周波数 | 5kHz、12dB/oct |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 91dB/W/m(新JIS) |
最大許容入力 | 36W |
外形寸法 | 幅402x高さ1021x奥行303mm |
重量 | 32.5kg |