YAMAHA NS-310
¥40,000(1台、1973年頃)
解説
特殊大型振動板NS型ユニットを搭載したフロア型スピーカーシステム。
低域には420x540mmの大型振動板NS型ウーファーのJA-5004を搭載しています。
振動板は大型でかつ軽く剛性のあるものとするため特殊成型加工が施され、磁気回路にはヤマハの誇るYM-5Sマグネットが採用されています。
高域にはホーン型トゥイーターのJA-0506Bを搭載しています。
30μ厚の特殊硬質ジュラルミン箔が振動板に採用され、エッジはタンジェンシャルコルゲーションによって強度を高めています。
また、磁気回路にはアルミリボン線エッジワイズ巻きによる23φボイスコイルや、空隙磁束密度17,000gauss、総磁束24,600maxwellの40φマグネットを搭載しており、音圧110dBの高能率を実現しています。
ネットワークによる歪を避けるため、コイルには空芯コイルを使用し、0.8φのホルマール線を採用して直流抵抗を下げるとともに、パワーロスを防ぎかつ特性変化を少なくしています。
また、コンデンサにはMPコンデンサを使用しています。
エンクロージャーは落ち着いたクラシック調のデザインを採用し、ヤマハの木工技術が生かされた風格ある仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・後面開放方式・フロア型 |
使用ユニット | 低域用:NS型(JA-5004) 高域用:ショートホーン型(JA-0506B) |
再生周波数帯域 | 35Hz~20000Hz |
最低共振周波数(fo) | 35Hz |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 95dB/W/m(新JIS) |
最大許容入力 | 54W |
クロスオーバー周波数 | 5kHz |
ネットワーク | 12dB/oct |
外形寸法 | 幅660x高さ720x奥行313mm |
重量 | 25kg |