YAMAHA NS-300X
¥49,000(1台、1987年発売)
解説
上位技術を踏襲し、デジタルソースのハイスピードと高ダイナミックレンジに対応を図った3ウェイスピーカーシステム。
低域には27cmのコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には長繊維カーボンを織り上げたピュアカーボンコーンを採用しています。また、磁気回路には120φx15tmm、総磁束126,000マクスウェルのマグネットを採用しています。
中域には6cmのドーム型スコーカーを搭載しています。
ダイアフラムにはイオンプレーティング・アモルファスダイアモンド振動板を採用しており、このクラスではじめて半円形に最も近い純粋なドーム形状を実現しています。
また、磁気回路には100φx15tmm、総磁束56,000マクスウェルのマグネットを採用し、ボイスコイルには熱伝導性に優れた金属のジュラルミンボビンによるボイスコイルを採用しています。
ユニット背面にはバックキャビティを採用しており、不要共振を抑えてウーファーユニットなどからの影響を排除しています。
高域には3cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
NS-700Xモニターに採用されたイオンプレーティング・アモルファスダイアモンド振動板を採用しています。この振動板は、ヤマハLSI技術によって高電圧の加速度付イオン銃でチタン表面にカーボン原子を打ち込み生成したもので、優れた特性を獲得しています。
また、ディフューザーを用いる事で広い範囲にわたり自然で伸びのある高音を実現しています。
ネットワークにはラジアルバランス給電方式を採用しており、各ユニットに対しそれぞれ独立したネットワークを用意して放射状に配置し、等距離配線としています。これによりネットワーク相互、コンデンサ間の磁気干渉、機械振動を受けにくくしています。
各パーツには、ケイ素鋼板コア、フェライトコア、OFC(無酸素銅)マグネットワイヤ、プレーン箔・BPコンデンサなどを使用しています。
エンクロージャーは指向特性の向上のために、ウーファー、スコーカー、トゥイーターが垂直線上に並べたユニットインラインセンター配置を採用しています。
また、キャビネットエッジでの不要回折を防ぐため、ラウンドバッフルを採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット | 低域用:27cmコーン型 中域用:6cmドーム型 高域用:3cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 32Hz~30000Hz |
クロスオーバー周波数 | 700Hz、4500Hz(12dB/oct) |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
インピーダンス | 6Ω |
許容入力 | 100W |
ミュージック許容入力 | 200W |
外形寸法 | 幅322x高さ583x奥行327mm |
重量 | 18.0kg |