オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

NS-2000の画像
 解説 

スピーカー技術の凝集を背景に、再生芸術として音楽的にいかに完熟して感動的な音を生み出せるかを目標に開発されたスピーカーシステム。

低域には33cmコーン型ウーファーであるJA-3301を搭載しています。
振動板には、ヤマハとしては初めて紙を使用しないピュア・カーボンファイバーコーンを新開発して採用しています。この振動板は、ウーファーを扇形に8等分した形状のカーボン繊維一方向配列シートを放射状になるように並べ、特殊樹脂をマトリクスに使用して成型する方法を採用しており、振動板の形はストレートコニカルタイプとして、繊維方向の引張り・圧縮強度を生かすと共に、ウーファー全体の剛性を高めています。また、振動板外周に折り曲げ部、コーンの裏側にリブを設け、円周方向の剛性を強固なものとしています。
磁気回路には、有限要素法を用いて磁束分布を計算し、ボイスコイルに働く駆動力の歪成分が極少となるよう設計された新設計磁気回路を採用しています。マグネットは180φ-100φ-20tのフェライトマグネットを採用しており、磁束密度11,350gauss、総磁束220,000maxwellという数値を示しています。またボイスコイルには無酸素銅線を使用し、88φのエッジワイズ巻ボイスコイルを採用しています。
さらに、エッジには発泡ウレタンのロールエッジを採用し、振動系を支えるダンパーも材質や含浸材に十分検討を加えたものを採用しています。
また、フレームには特殊アルミ合金を採用しています。

中域には8.8cmハードドーム型スコーカーであるJA-0802Aを搭載しています。
ダイアフラムには、LSI製造技術に用いられた電子ビーム真空蒸着法を応用した独自のシステムで成型した、ピュアベリリウムを採用しています。NS-2000では従来のベリリウムよりさらに粒子の細かなものによる振動板の製造に成功しています。この振動板は曲率半径の小さな形状とすることで指向特性を向上しており、これによって発生する帯域外の軸上特性に起こる干渉による谷を、ディヒューザーを採用することで抑えています。
また、ボイスコイルには無酸素銅リボン線をエッジワイズ巻したものを採用しており、エッジには粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重にコーティングしてリニアリティを高めた特殊繊維のタンジェンシャルエッジを採用しています。
磁気回路には156φ-80φ-25tmmのフェライトマグネットを採用しており、磁束密度18,400gauss、総磁束150,000maxwellを得ています。

高域には3cmハードドーム型トゥイーターであるJA-0526Aを搭載しています。
ダイアフラムには中域と同様にピュアベリリウムを採用しており、口径23mm、重さ0.028gの小型・軽量とすることで可聴帯域外までの再生を図っています。さらに、振動板前面には高域の周波数特性と指向性を改善するアコースティックディフューザーを搭載しています。
ボビンは耐久性に優れた特殊クラフト紙で、軽量の高純度銅クラッドアルミリボン線をエッジワイズ巻にして剛性を高め、粘弾性樹脂と熱硬化性樹脂を二重コーティングした特殊繊維のタンジェンシャルエッジでサポートしています。また、振動板は以後の空間のセンターポールをテーパー化して、隙間には吸音材を充填し、共振による音への悪影響を最少にしています。
磁気回路には100φ-50φ-22tmmのフェライトマグネットを採用して磁束密度18,800gauss、総磁束34,000maxwellを得ています。

ネットワーク部には大型フェライトコアと無酸素銅線を使用したインダクタとオールMPコンデンサという構成をし亜用しています。
また、内部配線も全て無酸素銅線を使用しており、線材自身は一本一本融着処理して鳴きを止めたものをしようしています。

スコーカーとトゥイーターには連続可変タイプのレベルコントロールが搭載されています。
採用されているアッテネーターは許容入力が十分に大きく音質劣化の少ないものが採用されています。

NS-2000では、スピーカーユニットの配置を垂直一列にバッフル面のセンター位置に配置しており、水平面内の指向性パターンを左右等しくしています。さらに、バッフルの左右端を曲面で仕上げたラウンドバッフルとすることで、音波の回折現象を抑えています。
ネクロージャーは内容積80Lの完全密閉構造となっており、全面に25mm厚の高密度パーティ来るボード、ラウンドバッフル周辺にはブナの無垢材を採用しており、補強棧、隅木の大量使用によって強度を高めています。このエンクロージャーの設計にはモーダル解析を用いており、各部分の強度バランスを高めています。
仕上げはアメリカンウォルナットのオープンポア仕上げとなっています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型(JA-3301)
中域用:8.8cmドーム型(JA-0802A)
高域用:3.0cmドーム型(JA-0526A)
再生周波数帯域 28Hz〜20kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、6kHz(-12dB/oct)
最低共振周波数 33Hz
インピーダンス
出力音圧レベル 90dB/W/m
許容入力 125W
ミュージック許容入力 250W
レベルコントロール 中音:+3dB〜-∞
高音:+2dB〜-∞
外形寸法 幅440×高さ752×奥行404mm
重量 47kg