オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

K-1xwの画像
 解説 

K-1xをベースに内部仕様を磨き上げたステレオカセットデッキ。

K-1xwでは、メカ部/アンプ部独立の電源トランスを搭載しており、メカ系とアンプ系それぞれに独立給電することにより、メカ系電源のノイズがアンプ系に及ぶのを防いでいます。
さらに、電源回路や信号経路には厳選したオーディオ用コンデンサを採用しています。

録音・再生ヘッドにはヤマハ独自の高真空遠心鋳造法によるローインピーダンス・ピュアセンダストヘッドを採用しています。
高真空遠心鋳造法では、純度の高いセンダストをカプセル内で溶かし高速回転するセラミックの鋳型に押し込むことで、高純度のセンダストコア材を製造しています。K-1xではこのピュアセンダストを3層ラミネート構造にしてコア材に採用しており、再生用0.7μ、六陰陽2.0μの理想的なギャップをとり、十分に低歪でダイナミックレンジの広い録音・再生を可能にしています。
また、ヤマハ独自のローインピーダンス構成により、高域周波数特性や位相特性、バイアス電流効率、セパレーションを大幅に改善しています。

消去ヘッドにはイオンプレーティングダブルギャップフェライトヘッドを採用しています。
20kHz以上の再生が可能なK-1xでは、再生時に自己消磁を起こして録音内容のレベル低下をきたす恐れがあるため、0.3μ厚のガラス結晶によるコーティング(イオンプレーティング)が施されています。

メカニズム部にはクローズドループデュアルキャプスタン方式を採用しています。
この方式では、テープをヘッド両側の二つのキャプスタンで同時駆動させることにより、常に走行時のテンションを一定に保ち、走行ムラや不要外乱、ノイズの発生などの音質劣化要因を極少にしています。また、共振についても、ピンチローラーとキャプスタンの径を、サプライ側とテイクアップ側で微妙に変えて振動周波数を分散させることで対処しています。
さらに、走行系の随所に従来比で約2.5倍の剛性を持つ厚肉鋼板を使用し、さらにヘッドブロックには亜鉛ダイキャストを用いることで、不要振動を排除しています。
テープ駆動モーターは、キャプスタンとリール系、メカニズム系を完全に分離させたセパレートドライブ方式とすることでワウフラッターや変調ノイズなどを抑え、安定した走行を実現しています。

個々のテープの性能を発揮するためORBiT(Optimum Record Bias Tuning)を搭載してます。
ORBiTでは、バイアステストスイッチをONにし、さらにREC/PAUSEとPLAYスイッチをONにすると、自動的に1kHzと10kHzの信号をテスト録音します。これを再生ヘッドがピックアップして比較回路に送り、その結果をマイコンが読み取ってORBiTディスプレイにバイアスの増減を表示されるので、これに従ってバイアスボリュームを調整すれば、最適なバイアス値にセットできます。
また、バイアス設定後にバイアステストスイッチをオフにすると、テープを自動的に録音開始位置まで巻戻して停止します。

再生アンプ部の回路構成はデュアルFET差動入力・ダイレクトカップリング・再生イコライザアンプとなっており、さらにヤマハ独自のピュアカレントダム方式を採用しています。ピュアカレントダム方式は電源から常に一定の電流がアンプに供給される方式で、アースラインや電源ラインに信号電流が流れ込むことがなく、綺麗な電源電流が得られます。これにより、アースラインや電源ラインに不可避的に存在するノンリニアや、電源内部のノンリニアの悪影響を受けることがありません。
また、録音アンプにはローノイズオペアンプを使用し、さらに±電源を採用したことで、ダイナミックレンジの広い録音を可能にしています。

バイアスを自動調整することで特性の劣化を防ぐドルビーHX-PROを搭載しています。
ドルビーHX-PROは動的バイアスが一定になるように働くことで、感度変化による周波数特性の変化を大きく低減しています。さらに、動作は左右完全独立でそれぞれに最的なバイアスサーボを行っています。
また、録音時だけの動作なので、録音したテープは他のデッキでも問題なく再生できます。

ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cに加えてdbxを搭載しています。
dbxでは、録音時に音声信号を正確に1/2に圧縮し、再生時に2倍に拡大して際しえすることで、原音時のダイナミックレンジを再現しています。さらに、この時にノイズレベルも等価的に引き下げられるため、テープノイズを可聴帯域外に押しやることができ、全帯域にわたり30〜40dBのノイズリダクション効果を持っています。

フェードイン/アウトをコントロールできるマスターフェーダーを搭載しています。

ダブルアクションハイスピード巻取り機構を搭載しており、早送りや巻戻しの際にスイッチを押し続けると、通常の約1.5倍の速度でテープを巻き取ることができます。

マニュアル切換え付きのオートモニター機能を搭載しています。
録音スタンバイ及び録音時には自動的にソースモニターとなり、テープ再生時は自動的にテープモニターに切換わります。

任意の2点間や片面全部を連続8回まで繰り返し聞くことができるリピート機能を搭載しています。

機種の定格
型式 カセットデッキ
テープ駆動方式 クローズドループデュアルキャプスタン
ヘッド 録音:ピュアセンダスト
再生:ピュアセンダスト
消去:イオンプレーティングダブルギャップフェライト
モーター キャプスタン用:DCサーボモーター
リール用:フラットトルクDCモーター
メカ用:DCモーター
メカニズム 2+1セパレートドライブ
ワウフラッター 0.028%以下(JIS、W.RMS)
SN比 56dB(NR off)
65dB(Dolby B on)
73dB(Dolby C on)
95dB(dbx on)
周波数特性 20Hz〜18kHz ±3dB(ノーマル)
20Hz〜20kHz ±3dB(クローム)
20Hz〜23kHz ±3dB(メタル)
総合歪率 0.8%
メーター 2色20セグメントピークレベルメーター(-∞〜+20dB)
入力感度/インピーダンス Line:40mV/30kΩ
出力レベル/インピーダンス Line:360mV/2.2kΩ
Headphone:3.6mW/8Ω
消費電力 25W
外形寸法 幅474×高さ139×奥行378mm
重量 9.8kg