YAMAHA A-950
¥118,000(1983年発売)
解説
Pure A Class with ZDRパワーステージを搭載したプリメインアンプ。
A級アンプの音質とハイパワーを両立するため、ヤマハ独自のPure A class with
ZDR回路を採用しています。
この回路ではヤマハオリジナルのZDR(Zero Distortion Rule)回路を搭載することで、パワー段素子の非線形やバイアス値によって発生する歪やノンリニア成分を改善しています。そして、通常のピュアA級を超える大音量時には自動的にハイパワーが得られるように回路が切り換ることで、高音質とハイパワーの両立を図っています。
電源部には、多分割箔マルチ端子構造を採用することで高音質化を図った大容量電解コンデンサー(33,000μFx2、22,000μFx2)搭載しています。
アース回路の問題を解決するため、ヤマハGF回路(Ground Fixed One Point Earth
Circuit)を搭載しています。
この方式では、パワー段や電源周りだけでなく、プリアンプ、プリドライブ、放熱板やトランス系の各回路のアースを完全にセパレート化し、それぞれが一箇所に放射状に落ちるワンポイントアースとすることで共通インピーダンスをゼロにしています。
これにより、共通インピーダンスがある際に、低い周波数の信号出力でトランスからチャージ電流が流れ、出力信号が変調するのを防いでいます。
プリアンプ部にはDCサーボリアルタイムイコライザを採用しています。
この回路では、100kHzまで正確なRIAAカーブを作れ、さらに位相ズレの問題もCRによるローパスフィルタで高域へいくほど位相が進んで相殺されるため、結果的に位相ずれが発生しません。
MM/MC切換え式のフォノセレクターを搭載しています。
小音量時の低域を補正できる連続可変式ラウドネスコントロールを搭載しています。
サブソニックフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
定格出力(20Hz~20kHz) | 160W+160W(4Ω、0.02%) 140W+140W(6Ω、0.005%) 120W+120W(8Ω、0.003%) |
入力感度/インピーダンス | Phono MC:160μV/100Ω、10kΩ Phono MC:2.5mV/47kΩ、220pF、330pF、100Ω |
最大許容入力(1kHz、0.01%) | MC:10mV MM:165mV |
周波数特性 | 20Hz~20kHz +0 -0.5dB(Aux、DAD) |
RIAA偏差 | Phono MC:20Hz~20kHz ±0.3dB Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB |
全高調波歪率 (20Hz~20kHz、3V) |
Phono MC - Rec out:0.005% Phono MM - Rec out:0.003% |
SN比(IHF-Aネットワーク) | Phono MC:74dB(250μV換算) Phono MM:88dB(2.5mV換算) |
サブソニックフィルター | 15Hz、12dB/oct |
ハイフィルター | 10kHz、12dB/oct |
ラウドネス | コンティニュアス |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 250W |
外形寸法 | 幅435x高さ146x奥行424.5mm |
重量 | 13.0kg |