オーディオの足跡

WADIA 21の画像
 解説 

Wadia6の後継機として開発されたCDプレイヤー。

D/A変換部にはワディア方式のD/Aコンバーターを搭載しています。
Wadia21では2基のAT&T社製DSPチップで構成される演算処理能力36MIPS/演算分解能216dBのCPUと、定評あるデジマスターソフトウェアとのコンビネーションによって一般的なフィルターに頼ることのない補完を行っています。これにより32倍のリ・サンプリングレートと21ビットの高精度を実現しています。
デジタルボリュームで音量を-30dBまで絞った状態でも16ビットを上回る精度が確保され、パワーアンプへのダイレクト接続にも余裕を持って対応しています。

D/A変換後の出力を受け渡すアナログファイナルステージにはスルーレート2,000V/μs、ピーク電流250mA、出力インピーダンス1Ω以下を誇る出力バッファ回路を搭載しています。

メカニズム部にはVRDSメカニズムの最新バージョンであるCMK-4を採用しています。
VRDS方式は僅かなテーパーを持ったディスクと同径のターンテーブルをディスクに圧着することでディスク個々の反りや歪を矯正し、しかも演奏時の振動や共振を排除して信号の読み取り精度を向上させています。
CMK-4ではターンテーブルを支えるブリッジ部を新設計の肉厚補強リブ構造とし、ブリッジ及びメカベースの材質に高精度・高比重の特殊高分子素材を採用したうえでメカニズム全体を専用サブシャーシによってフローティングするなどの振動対策が施されています。
ピックアップからの微小なピット信号を増幅するRFアンプは、伝送ロスを排除するためにメイン基板から独立させてピックアップの至近距離へ配置しています。

シャーシ構造にはスーパーデチューンド・エンクロージャーを採用しており、有害なジッターの原因となる筐体内部の電磁的共振を分散することで相互干渉による音質劣化を排除しています。
このシャーシは航空機用コンピューターグレードのアルミニウム合金パネルと、上下に貫通したスタッドとで構築される強固なエンクロージャーをレンツの法則に基づいてデチューニングしたもので、素材や基板配置、表面処理に至るまでWadia2000以来の筐体設計技術を駆使することで微細なジッターを排除しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 CDプレイヤー
<トランスポート部>
CDドライブメカニズム VRDS
量子化ビット数 16ビット/チャンネル
変調方式 EFM
誤り訂正方式 CIRC
ピックアップ 光学式3ビーム方式
AlGaAs半導体レーザー
波長780nm
デジタル出力 4系統(ST、TOS、同軸(BNC)、AES/EBU(XLR))
<D/Aコンバーター部>
デコーディングソフトウェア ディジマスター
リ・サンプリングレート 32倍
分解能 21ビット
デジタルボリューム・コントロールレンジ 50dB
出力帯域幅 DC~20kHz
パスバンドリップル 0(モノトニック)
チャンネル位相差 0.5゜以下(10kHz)
チャンネルセパレーション 100dB以上(1kHz)
CPU能力 36MIPS、計算能力216dB(36ビット)
位相反転 デジタル領域
出力バッファ モノリシック
ピーク出力電流 250mA
出力バッファスルーレート 2,000V/μsec
出力レベル(0dB基準) 4.5Vrms
オーディオ出力 2系統(バランス(XLR)、アンバランス(RCA))
<総合>
電源 トロイダルトランス、AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 25W
筐体 スーパーデチューンド・エンクロージャー
航空機用コンピューターグレード・アルミニウムプレート使用
レンツの法則にみられる筐体内電磁共振を排除
側板表皮効果トランジション@<20Hz
外形寸法 幅350x高さ180x奥行408mm
ポイント受けベース使用時:高さ183mm
重量 17kg
付属 リモコン
ポイント受けベース(4個)