オーディオの足跡

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T-X7の画像
 解説 

PTL検波を搭載したFM/AMシンセサイザーチューナー。

ビクター独自の技術で15,000の素子をワンチップに集積した新開発のハイスピードC-MOS-LSIを搭載しており、シンセサイザーコントロール部の高性能化とローノイズ化を実現しています。

FLやLEDによる周波数表示、局名表示、その他のインジケーターをダイナミックドライブで点灯すると、ダイナミック切換えノイズがオーディオ帯域やステレオのMPX帯域に混入してSN比や歪率を劣化させることが多くなります。
T-X7ではこの問題に着目して点灯方法が変更されており、インジケーター系に新しいオリジナルICを投入することでダイナミック点灯をスタティック点灯に改め、ノイズを抑制しています。

FM/AM各7局のプリセットチューニング機能を搭載しており、ワンタッチで選局できます。
また、アップダウンキーによるオートスキャン、オートストップチューニングと、マニュアルチューニングも可能です。

FM検波回路にはビクター独自の入力追尾動作PTL検波を採用しています。
PTL検波ではフィルターの中心周波数が入力信号の経時変化を追って移動するため広帯域な直線検波が可能です。しかも隣接妨害を効果的に排除することができます。この機能によってIFフィルターの帯域を広くしても十分な選択度が得られています。
また、T-X7では6素子のリニアフェイズIFフィルターを用いることで歪を減らしオーディオ性能を高めてます。さらに、フロントエンドに低雑音J-FETやMOS-FET、ハイQバリキャップなどの素子を使用することで感度を高め、RF相互変調などの妨害信号を抑圧しています。

QSC(クワイティング・スロープ・コントロール)を搭載しており、ステレオ受信時にアンテナ入力レベルが低くなると自動的にノイズを低減することができます。これにより実用感度をQSCオフ時の約2倍まで高めることができます。

検波段からNFB-PLL-MPX回路、出力回路にいたるまで、オーディオステージは全てDC構成となっています。
特に出力回路には高電圧の専用電源を設けており、高いリニアリティと低歪率を確保しています。

オーディオ信号とスイッチング信号その他の多重モード入力による相互変調を低減しています。

磁気歪の無い空芯型ローパスフィルターコイルによって音質改善を図っています。

333Hzレコーディングキャリブレーターを搭載しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
50dBクワイティング感度(75Ω) mono:1.5μV/14.8dBf
stereo:9.8μV/31.0dBf(QSC auto)
     19μV/36.8dBf(QSC off)
実用感度(75Ω) 0.85μV/9.8dBf
SN比 mono:83dB
stereo:78dB
全高調波歪率
mono:


stereo:
0.05%(100Hz)
0.05%(1kHz)
0.05%(6kHz)
0.08%(100Hz)
0.08%(1kHz)
0.15%(6kHz)
IM(混変調)歪率(IHF) mono:0.05%
stereo:0.08%
キャプチャーレシオ(IHF) 1.0dB
実効選択度(IHF) 80dB
イメージ妨害比(IHF) 80dB
IF妨害比(IHF) 110dB
スプリアス妨害比(IHF) 105dB
AM抑圧比(IHF) 65dB
ステレオセパレーション 55dB(1kHz)
周波数特性 30Hz~15kHz +0.3 -0.8dB
サブキャリア抑圧比 68dB
ミューティングスレシホールドレベル 4.4μV/24.1dBf
Quieting auto動作レベル 60μV/46.8dBf以下
アンテナ入力インピーダンス 75Ω不平衡
300Ω平衡
出力信号レベル Fixed out:600mV/2.2kΩ
Rec cal出力レベル 333Hz、50%変調相当
<AMチューナー部>
受信周波数 531kHz~1,602kHz
実用感度 200μV/m(バーアンテナ)
25μV(外部アンテナ)
全高調波歪率 0.3%
SN比 52dB
選択度 40dB
イメージ妨害比 60dB
IF妨害比 60dB
スプリアス妨害比 60dB
出力信号レベル Fixed out:400mV/2.2kΩ
<その他>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 9.5W(電気用品取締法)
外形寸法 幅450x高さ79x奥行345mm
重量 4.1kg