VICTOR XL-V200
¥58,000(1985年発売)
解説
上位機種と同じ技術が投入されたCDプレイヤー。
従来は高級機にしか使用されていなかったデジタルフィルターを搭載しています。
また、デジタル信号処理回路と一緒にLSI化することで高性能・高信頼度とシンプル化を達成しています。
メカニズム部にはISメカニズムを採用しており、頑丈なメカ・ベースでシャーシを強化したうえ、大型のインシュレーターによって回転系とピックアップ部を本体からフローティングさせています。
サーボ回路には2種類のサーボ回路で構成されたニューYサーボ・システムを採用しています。
まず、高感度ピックアップを充分に生かす周波数特性と位相特性、ゲインを持ったハイ・トレーサビリティ・サーボ回路で常に最良の動作条件を整えています。そして、もうひとつのハイ・バランス・サーボ回路によってディスクの傷や汚れから起きるトレース・エラーを防いでいます。この回路は、3スポット・ビームの先行ビームと後続ビームの時間差を利用したもので、先行ビームが検出した傷波形を遅延させ、後続ビームに重ねてキャンセルする構造となっています。
ディスクトレイにはディスク・センター・ホールド方式を採用しており、ディスクの中央部だけをスプリング・メカで支えることで、信号の記録面にタッチしてディスクに傷がつくのを防いでいます。
電源回路はアナログ系とデジタル/サーボ系を分離独立させてビート妨害や干渉歪を抑制しています。
ディスプレイには6桁3モードFLディスプレイを搭載しています。
全15曲のランダムプログラム機能を搭載しています。
ボタンを押し続けると自動的にスピードアップする2速度サーチ機能を搭載しています。
ヘッドホン端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
周波数特性 | 5Hz~20kHz |
全高調波歪率 | 0.004%(1kHz) |
ダイナミックレンジ | 95dB(1kHz) |
SN比 | 93dB(デジタルゼロ時) |
チャンネルセパレーション | 90dB(1kHz) |
ワウフラッター | 測定限界値以下 |
出力レベル | 2.0Vrms(フルスケール) |
D/A変換 | 16ビット直線 |
その他 | 15曲ランダムプログラム 2速度マニュアルサーチ 曲番及びインデックス頭出し 曲番及びインデックススキップ リピート(全曲、プログラム) ポーズ DCS端子(DCS、シンクロ録音対応) ヘッドホン端子 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 10W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅435x高さ82x奥行293mm |
重量 | 3.8kg |