VICTOR QL-Y33F
¥59,800(1982年発売)
解説
無共振・無振動化技術とコンピューター技術を投入したフルオートプレイヤー。
無接触電子制御のフルオート機構を採用しています。
レコードサイズオートセンサーを搭載しており、レコードの有無やサイズを光で検出し、マイコンが回転数を自動的にセレクトしてアームを所定の位置に降ろします。また、回転数が特殊なレコードにも対応するため、回転数の手動切換えも可能です。
レコードの途中から演奏を始めたいときには、アームを自由に手で動かすこともできます。
トーンアームにはエレクトロサーボストレートアームを採用しています。
このアームでは水平回転軸にリニアモーターを直結しており、マイコンがフルオート動作を正確に制御しています。そのためアーム駆動のメカノイズが無く、軸受の感度を損なったり共振を誘発することがありません。
さらに電子Qダンプシステムを搭載しており、リニアモーターは水平方向に発生する超低域共振(fo)のピークをマイコン制御で押さえ込む機能も持っています。また、アンチスケーティングも電子制御化されています。
カートリッジには新開発の4マグネットダイレクトフラックス方式を採用したMC型カートリッジを採用しています。
このカートリッジはMM型などと同様にクランプの抜き差しで簡単に針交換が行えます。
ヘッドシェルはプラグイン式となっており、他のカートリッジが使用できます。
駆動モーターにはハイトルク低振動のコアレスDDモーターを採用しています。また、サーボ回路にはIC化によって信頼性を向上したダブルサーボクォーツロック回路を採用しています。
キャビネットにはウッドキャビネットを採用しており振動や共振の低減を図っています。
また、外観にはローズ調のミラー仕上げが施されています。
機種の定格
型式 | レコードプレイヤー |
駆動方式 | FG検出ダブルサーボクォーツコアレスDCダイレクトドライブ |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
ワウフラッター | 0.015%(RMS回転部FG法) 0.025%(WRMS、JIS法) |
SN比 | 80dB以上(DIN-B) |
起動特性 | 1/3回転以内(33・1/3回転時) |
起動トルク | 750g-cm |
トーンアーム型式 | スタティックバランス型電子Qダンプ・エレクトロサーボ |
有効長 | 220mm |
針圧可変範囲 | 0~3.0g(0.1gステップ直読式) |
取付カートリッジ重量 | 4.5~9.0g |
ヘッドシェル重量 | 4.7g |
カートリッジ型式 | MC型(MC-100EB) |
周波数特性 | 20Hz~50kHz |
出力電圧 | 0.3mV(1kHz) |
交換針 | DT-100EB(¥6,000) |
外形寸法 | 幅435x高さ161x奥行376mm |
重量 | 9.5kg |