オーディオの足跡

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DD-VR77mkIIの画像
 解説 

DD-VR77の改良型のカセットデッキ。

ヘッド巻線やリードワイヤー、アンプ基板にOFC材を採用しており、信号経路の前面OFC化によって伝送性能を向上しています。

電源回路にはアース電位をゼロにロックする±トラッキング・シャント制御電源を採用しています。
この回路は、複雑な音楽信号によって変動するプラスとマイナス側の電位を常に比較しながら中点を正しくゼロに保っています。さらにシャントレギュレーター制御の定電圧回路を組み合わせることで安定性を向上しており、電源インピーダンスは従来に比べて100分の1に抑えられています。

リバース機構にはビクター独自のファインアクシス・クイック・リバース・システムを採用しています。
3層ダイカスト構造の回転方式によって往路・復路のアジマスを正確に保ち、独自のメカニズムと10ミクロンオーダーの部品構成によって長期信頼性を獲得しています。
また、テープ反転にはマイコン制御を採用しており、高速反転を実現しています。

録再ヘッドにはセラミックガードのSAヘッドを採用しています。
このヘッドはガード部の帯磁現象が無い上に、表面摩擦や偏摩耗も少なく抑えています。また、スムーズなテープ走行によって有害な変調ノイズも低減しています。

トランスポートメカニズムは2モーター・フルロジック+メカ駆動モーターのサイレントメカを採用しています。
このメカニズムでは連動するカムの位置で検出し、マイコン制御のメカ駆動モーターによってメカモードを切換えています。

信号経路は全てDCアンプ構成としており、コンデンサーを可能な限り排除して低歪率・高リニアリティを実現しています。

駆動モーターにはパルスサーボDDモーターを採用しています。
このモーターは外乱や温度変化に強いFGサーボとマルチプライド・ブリッジ駆動回路を採用しており、高い信頼度を獲得しています。

4つの表示機能が使用できる4デジカウンター機能を搭載しています。
録音時にも再生時にも使えるストップウォッチ機能、テープの残量を分秒で表示するリメインタイム機能、メモリープレイやリピート区間の指定ができる4桁電子カウンター、A/B両面にわたり最大20曲の飛び越し選曲ができるプログラムナンバーが使用できます。

信号レベルの最大値をマイコンで示すデジタルピーク機能を搭載しています。
ホールド時間は約2秒となっています。また、CALLボタンを押すとマイコンが記憶した最大値を呼び出すことができます。

マルチエディター機能を搭載しており、オート・フェードイン/アウト、アフターフェード/カットが行えます。
RECポーズ状態からフェード・ボタンを押すと、約5秒のオート・フェードで録音開始します。また、フェードアウトも同様に、フェードボタンを押すだけで約2.5秒後にRECポーズ状態となります。フェードタイムはそれぞれ約10秒に設定することも可能です。

エディットコントロール機能を搭載しており、正逆両方向で半速/倍速でき、正確な頭出しが行えます。

経時変化の少ないオール金メッキ入出力端子を採用しています。

機種の定格
型式 カセットデッキ
ヘッド 録再:セラミック・ガードSA
消去:2ギャップフェライトx2
モーター キャプスタン用:パルスサーボDDモーター
リール用:DCモーター
メカニズム駆動用:DCモーター
ワウ・フラッター ±0.07% Wpeak(EIAJ)
0.035% WRMS
周波数特性(EIAJ) メタル:20Hz~19kHz ±3dB(-20dB録音)
SN比(EIAJ) 58dB(WTD、メタルテープ)
54dB(メタルテープ、EIAJ)
最大外形寸法 幅435x高さ115x奥行282mm
重量 約5.2kg