オーディオの足跡

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JP-S7の画像
 解説 

回路技術の粋を集め、シールド線追放やヒアリングによる最終回路決定など、日本ビクター独自の設計思想を加えて仕上げられたプリアンプ。

イコライザー回路は、差動入力A級プッシュプル出力の7石3段直結構成を採用しており、±59Vの高電圧動作により、350mVの許容入力と40dBのトータルゲインを得ています。
また、3系統の入力切換に機械接点を使わず、MOS FETとダイオードによる純電子スイッチを使用しています。これにより、入力端子からイコライザー基板にいたるシールド線が皆無となり、機械接点の酸化や硫化から起る経時変化を防いでいます。

ボリュームは4連スライド型となっており、入力部のほか、出力バッファーアンプ部でも音量を絞ることで残留ノイズを低減しています。

SEAグラフィックイコライザーには、新開発の半導体L回路を用いています。
この方式では従来のSEAと違い、コンデンサーとトランジスタの100%NFB回路の組合せで周波数特性を変化させており、コイルを使わないため、コア歪や誘導ハムの心配がなく、許容入力も増大しています。
各可変素子は1オクターブ間隔の周波数で配列されており、さらに最高レンジの中心周波数を3段階で切換える事が可能です。
調整は2dBステップのクリック付スライドボリュームで行い、ゲインは1で、回路全体をディフィートすることも可能です。

SEA以外のフラットアンプ部は、低歪率で周波数特性の優れたインバーテッド・ダーリントン回路を主体に構成されています。
これらもスイッチによってディフィートが可能で、ディフィート時にもフィルターとラウドネス、出力バッファーアンプは動作します。

MMカートリッジの負荷抵抗と負荷容量の3段切換スイッチを搭載しています。
また、Phono2と3、Aux1と2、Output2は、リアパネルにボリュームを備えており、レベルアジャストが可能です。

ヘッドホン専用の出力アンプを搭載しています。

電源部にはレギュレーションが良く、リーケージフラックスの少ないカットコア・トランスを採用しています。
電源回路は、ヘッドホンアンプ以外は全て±2電源動作となっています。

相互にダビングが可能な2系統テープモニターを搭載しています。

Rec outにはバッファーアンプを搭載しています。

アルミダイキャストパネルを採用しています。

別売りでサイドパネルがありました。

機種の定格
型式 ステレオプリアンプ
入力感度/インピーダンス/容量 Phono1、2、3:2.0mV/33kΩ、47kΩ、100kΩ/off、100pF、330pF
Tuner、Aux1、2:200mV/70kΩ
Tape1、2:200mV/50kΩ
最大許容入力 Phono1、2、3:350mV(RMS、1kHz)
Tuner、Aux1、2:35V
定格出力 Output1、2:1.0V
Tape rec1、2:200mV
出力インピーダンス Output1、2:4kΩ
Tape1、2(Pin):80kΩ
Tape1、2(Din):70kΩ
全高調波歪率(1kHz) 0.05%(5V出力時)
0.02%(1V出力時)
SN比(定格出力時、
RMS/IHF-A・ショートサーキット)
Phono1、2、3:65dB/75dB
Tuner、Aux1、2、Tape1、2:86dB/96dB
周波数特性 Phono1、2、3:20Hz~20kHz ±0.3dB
Tuner、Aux1、2、Tape1、2:15Hz~100kHz +0 -1dB
SEA中心周波数 32Hz、63Hz、125Hz、250Hz、500Hz、1kHz、2kHz、4kHz、8kHz
16kHz(12k、16k、20kHz切換え)
SEA可変範囲 ±12dB
ディフィート回路 SEAディフィートスイッチ
14dBアンプ・ディフィートスイッチ
ラウドネス(-30dB時) 100Hz:+8dB
10kHz:+4dB
ミューティング -20dB
フィルター Subsonic:18Hz、-12dB/oct
Highcut:9kHz、-6dB/oct
ヘッドホン端子 適合負荷インピーダンス:8Ω~2000Ω
使用半導体 トランジスタ:102個
IC:4個
ダイオード:28個
ACアウトレット 電源スイッチ連動:2系統
電源スイッチ非連動:2系統
定格消費電力 27W(電気用品取締法)
外形寸法 幅578.0x高さ162.5x奥行268.0mm
重量 8.7kg
別売 サイド・パネル