VICTOR JA-S5
¥55,900(1973年頃)
解説
上級機の基本設計をそのまま継承して開発されたプリメインアンプ。
フォノ入力部のダイレクト・コネクションが施されており、フォノ入力はシールド線を使わずに、直接イコライザーに接続されています。
この設計にすることで、シールド線の影響による高域の劣化を解決してます。
電源部には2.9kgのパワートランスと6,800μFの電解コンデンサーを搭載しています。
パワー部の回路構成は全段直結ピュアコンOCL回路でとなっています。
トーンコントロールにはJA-S7型と同様に、全可聴帯域を5分割し、それぞれ±12dB可変できるSEAシステムを搭載してます。
4chにシステムアップした時にもボリュームをマスターボリュームとして使えるように、相互偏差1dB以内の4連ボリュームが採用されています。
また、ラウドネスやミューティング回路も4ch使用が可能となっています。
ハイカット及びローカットフィルターやプリメイン分離端子を搭載しています。
別売りでウッドケースがありました。
機種の定格
型式 | インテグレーテッド・ステレオプリメインアンプ |
回路方式 | パワーアンプ部:全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL |
<パワーアンプ部> | |
ミュージックパワー(IHF) | 4Ω:140W(70W+70W) 8Ω:110W(55W+55W、1kHz) |
実効出力(8Ω、1kHz) | 両ch駆動:80W(40W+40W) 片ch駆動:80W(40W+40W) |
20Hz~20kHz(両ch駆動) | 70W(35W+35W) |
高調波歪率(実効出力時、1kHz) | 0.05%(35W) |
混変調歪率(1W出力時) | 0.4% |
パワーバンドウィズス | 20Hz~30kHz(35W、両ch、8Ω、THD 0.25%) |
周波数特性(1W出力時) | 5Hz~200kHz -3dB |
ダンピングファクター(8Ω負荷) | 30以上(20Hz~20kHz) |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
入力感度 | 1V |
<プリアンプ部> | |
周波数特性 | 10Hz~50kHz ±0.5dB |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/47kΩ AUX、Tape Play:150mV/60kΩ |
S/N(IHF/RMS) | Phono:88dB/63dB AUX:102dB/83dB |
イコライザー特性(RIAA偏差) | ±0.5dB |
Phono最大許容入力(P-P/RMS) | 700mV/250mV |
録音出力レベル | PIN:150mV DIN:30mV |
トーンコントロール | SEA中心周波数:40Hz、250Hz、1kHz、5kHz、15kHz SEA可変範囲:±12dB |
フィルター | Subsonic:18Hz、6dB/oct High:9kHz、-6dB/oct |
ミューティング | -20dB |
ラウドネス(Volume -30dB時) | 50Hz:+11dB、1kHz:+1.5dB、10kHz:+4dB |
<総合> | |
使用半導体 | トランジスタ:28個 ダイオード他:6個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 90W |
外形寸法 | 幅420x高さ138x奥行333mm |
重量 | 10.5kg |
別売 | ウッドケース WD-1(¥3,400) |