VICTOR JA-S41
¥56,500(1976年頃)
解説
電源重視設計をさらに徹底したプリメインアンプ。
電源部は、A級増幅段用とB級増幅段を完全に分離した構造となっており、入力レベルに応じて消費電力が激しく変動するB級動作の電力増幅段を、別のトランスと整流回路で動作させています。
これにより、A級電圧増幅段の動作点の移動(ドリフト)から起こる歪を抑えています。
ボリュームには4連ツイン・ボリュームを採用しており、小音量時にプリアンプ部の残留ノイズを抑えて聴感S/Nを高めています。
イコライザー回路の後とトーン・コントロール回路の後の2ヵ所にボリュームを置くことでプリアンプ部から発生するノイズを効果的に低減しています。
フォノイコライザーは、初段に新開発の低雑音FETを採用したカスコード3段直結構成を採用しています。
初段をFETとしたことによって、入力コンデンサーの無いICL回路が実現しています。
高域レスポンスの劣化を起こしやすいシールド線の使用を極力避けた設計となっています。
テープ端子2系統のうち、1系統はフロント・パネルに設けられています。
使用しない時のためカバーが付属しています。
サブソニック・フィルターやラウドネス・スイッチ、ミューティングスイッチ、モード切換え、スピーカーセレクターなどの機構を搭載しています。
電源ON-OFF時のショックノイズやオーバーロード、不足の事故からパワートランジスタとスピーカーを守る、リレー式の3大重点保護回路(U.S.PAT.)を搭載しています。
ウッドケースは別売りです。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
回路方式 | 全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL回路 A・B独立2電源方式 |
実効出力(両ch動作時) | 65W+65W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.05%) |
高調波歪率(1kHz) | 0.02%(65W) |
周波数特性 | 20Hz~50kHz +0 -1dB(1W) |
入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/47kΩ |
RIAA偏差 | 20Hz~15kHz ±0.5dB |
Phono最大許容入力 | 200mV(RMS、1kHz) |
SN比(IHF-A) | Phono:75dB |
消費電力 | 160W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅390x高さ152x奥行330mm |
重量 | 10.2kg |
別売 | ウッドケース WD-6(¥4,500) |