VICTOR JA-S31
¥39,800(1975年頃)
解説
コンポーネントの良さを生かしつつ、生産工程の合理化などによってコストを抑えたプリメインアンプ。
出力段にはパワーパックを採用しています。これは、出力回路のトランジスタ4個と周辺パーツを単一パッケージに封入したもので、大出力化とコストダウンを実現してます。
回路構成には全段直結ピュアコンOCL回路を採用してます。
プリアンプ部には定電圧±2電源方式で、A級動作・過渡応答重視設計を採用しています。
電源部には2.6kgの電源トランスに10,000μFx2の電解コンデンサーを採用しています。
シールド線を極力減らした設計を採用しており、フロントパネルのテープ端子へ行く線以外に殆どシールド線を使わない事で、高域特性の劣化を抑えています。
5ポジションのモードセレクターを搭載しており、StereoとMono以外にもL、Rリバースや片チャンネルのチェックも可能です。
マスターボリュームには19点クリック付きを採用してます。
トーンコントロールやラウドネスを搭載しています。
電源on/off時のミューティングを兼ねるリレー式3大重点保護回路を搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ | ||||
<パワーアンプ部> | |||||
回路方式 | 全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL | ||||
実効出力 (両ch動作、THD0.2%) |
45W+45W(8Ω、1kHz) 43W+43W(8Ω、20Hz~20kHz) |
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全高調波歪率 (8Ω、両ch動作、1kHz) |
0.06%以下(43W出力時) 0.05%以下(1W出力時) |
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混変調歪率(8Ω以下) | 0.2%以下(43W出力時) 0.05%以下(1W出力時) |
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パワーバンドウィズス | 15Hz~40kHz(両ch動作、8Ω負荷、THD0.2%、-3dB出力時) | ||||
周波数特性 | 20Hz~50kHz +0 -1dB(8Ω、1W出力時) | ||||
ダンピングファクター | 30(20Hz~20kHz、8Ω負荷) | ||||
負荷インピーダンス | system1or2:4Ω~16Ω system1+2:8Ω~16Ω |
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<プリアンプ部> | |||||
周波数特性 | 20Hz~40kHz | ||||
トーンコントロール | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
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入力感度/インピーダンス | Phono:2.5mV/47kΩ Tuner、Aux他:160mV/50kΩ |
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SN比 |
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イコライザー特性 | 20Hz~15kHz ±0.5dB(RIAA偏差) | ||||
Phono最大許容入力 | 180mVrms(1kHz) | ||||
出力レベル | Tape rec:160mV | ||||
ラウドネス(Volume-30dB) | +10dB(100Hz)、+4dB(10kHz) | ||||
<総合> | |||||
AVアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:1系統 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
定格消費電力 | 100W | ||||
外形寸法 | 幅390x高さ152x奥行330mm | ||||
重量 | 8.0kg |