VICTOR AX-V808
¥150,000(1990年頃)
解説
パラメトリックロジックを搭載したドルビープロロジック対応AVアンプ。
ドルビープロロジック回路を搭載しています。
AX-V808ではA/Dコンバーターを介さずデジタル音声信号を直接入力でき、ピュアなデジタルソースのサウンドをダイレクトに信号処理する事で高いクオリティを実現しています。
また、従来のアナログ信号処理では方向性強調回路の特性が抵抗やコンデンサーの定数やVCA(Voltage Controled Amplifier)の直線性によって決められていました。AX-V808では正確な16bitの係数データとしてROMに内蔵しており、バラつきの無い高精度なドルビープロロジックサラウンドの信号処理を可能にしています。
ビクター独自のパラメトリックロジックを搭載しています。
この機能は3種類のモードと多彩なパラメーターを用いてドルビープロロジックサラウンドをより楽しめるようにしており、ソフトの内容に合わせてサラウンド感やセンターチャンネルの音像を調整し、より映画館の指摘席に近い臨場感が再現できます。
また、モノ/ステレオモードではドルビーエンコーダーされた名画や音楽ソフトでも5ch再生で臨場感が得られます。
DAP(デジタルアコースティック・プロセッサー)を搭載しています。
この機能では著名な音場空間をビクター独自の対称6点音場解析法によって実際に測定し、デジタル信号処理技術でリスニングルームに再現できます。6種類のプリセットパターンのほか、好みに合わせて音場調整が可能なパラメーターを装備しています。
パワーアンプ部には5チャンネルパワーアンプを搭載しています。
AX-V808ではセンターチャンネルの重要性を考慮してフロントとセンターは同一パワーとしています。アンプ回路はディスクリート構成で、厳選したパワートランジスタを使用しています。また、全チャンネルダイナミックスーパーAを搭載しています。
フロントメイン出力用のDACにはビクター独自のDDコンバーターを搭載しています。
さらに、アナログソースに対しても同じ原理でA/D変換を行うAAコンバーターを採用しており、ゼロクロス歪や変換誤差の無い正確なデジタル信号化を行っています。
パワーアンプ部をヒートシンクで囲い、デリケートな入力信号処理部をノイズから遮断しています。
さらに電源トランスは制振ベースを介してマウントする事で振動を追放しています。
光入力3系統を含む5系統デジタル入力(2系統出力)を搭載しています。
その他に5系統のS端子を含む7系統映像入力(3系統出力)、6系統オーディオ入力(2系統出力)、サブウーファーに対応した2系統モノ出力、ドルビープロロジックデュアルセンターやDAP対応の6系統スピーカー端子を搭載しています。
AVコンピュリンク機能を搭載しており、ビクターのAV機器と組み合わせる事で連携動作が可能です。
AV独立RECセレクターを搭載しています。
S映像接続にも対応したオンスクリーン機能を搭載しています。
従来型VTRからS映像されたS-VTRへダイレクトにダビングできるY/C分離機能を搭載しています。
音と映像のクロスプレイが可能なサウンドセレクターを搭載しています。
ブラックとガンメタリックの2色のカラーバリエーションがありました。
プログラマブルリモコンが付属しており、他のAV機器のリモコン信号を覚えさせてコントロールする事が可能です。
機種の定格
型式 | AVアンプ |
実用最大出力(EIAJ、6Ω) | ステレオモード:130W+130W サラウンドモード フロント:110W+110W リア:70W+70W センター:110W |
S/N比 | 105dB(CDダイレクト) |
周波数特性 | 5Hz~70kHz +1 -3dB |
全高調波歪率 | 0.003% |
ダイナミックレンジ | 96dB |
消費電力 | 340W |
外形寸法 | 幅435x高さ173x奥行442mm |
重量 | 16.2kg |
付属 | プログラマブルリモコン RM-SA808 |