オーディオの足跡

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AX-V8000の画像
 解説 

ビクターのアンプ技術を結集したTHX Ultra2認定のAVアンプ。

ホームシアターの規格であるTHX Ultra2を認定しています。
THX社が第一級の映画館に求めた品質の証であるTHXの音響環境を家庭でも忠実に再現できるように考えられたのがHome THXです。そして、最新のサラウンドフォーマットに対応させると共に、さらなる品質向上を求めた新規格がTHX Ultra2です。
AX-V8000はビクターの持つアンプ技術を結集させる事で、いたずらに大型化させることなく厳しい規格の認定を受けています。

パワーアンプ部にはディスクリート構成の7チャンネルパワーアンプを搭載しています。
ディスクリート構成とインディペンデントパワーサプライによる電源の高品位化によって低歪率でハイパワーを実現しています。
また、5.1ch再生の場合はバイアンプ接続が可能なスピーカーマネージメント機能を搭載しており、より高いクオリティでメインスピーカーをドライブすることが可能です。

電源部にはインディペンデントパワーサプライを採用しています。
この方式ではアナログオーディオ/デジタル/ビデオの各トランスを独立し、さらに大電流の整流回路と大容量のコンデンサで構成されている電源部を、Lch部、Rch部、センターch部の3ブロックに分離しており、整流回路を通してのチャンネル間クロストークの発生を軽減しています。

シャーシ構造には高剛性クロスフレームZ(ゼロ)シャーシとステイブラケットで強化がされており、不要な振動や干渉などからの悪影響をシャットアウトしています。
さらにカッパータイトシャーシや4層基板の採用とともに、各回路を機能別に9ブロックに分割配置しており、S/Nの向上やデジタルノイズの低減、シャーシ内部の相互干渉を徹底排除しています。

EXT7.1ch入力にZIST(Zero Interference Audio Signal Transmission)回路を搭載しています。
この回路はオーディオ信号のコールド側をアースから独立させるさせることで、ビデオ信号がオーディオ信号に混入することを防止し、音質劣化を防いでいます。

音質を損なわないアナログでのスピーカーマネージメントを可能にしたプレシジョンダウンミックスコンバーターを搭載しています。
高品位なマルチチャンネルソースではセンターチャンネルもメインチャンネルと同等の超高音質記録がされています。しかしセンタースピーカーがメインスピーカーより明らかに劣るシステムで音楽再生をする場合、センタースピーカーを使用しない設定にしたくなる場合があります。このような設定はスピーカーの設定変更で行いますが、DVDプレイヤーのスピーカー設定ではデジタル領域でデータを加算する際のオーバーフローを避けるため、データレベルを減少させてから加算する必要があり、音質に悪影響を与えます。
プレシジョンダウンミックスコンバーターは、DVDマルチやEXT7.1chのアナログマルチチャンネル入力において、アナログでのダウンミックスを行う技術で、DVDオーディオの96kHz/24bit/5chなどのソフトやスピーカーマネージメントが許されないソースでも音質を損なわずに部屋や機材に合わせたセッティングが可能です。

サラウンドシステムのデコードや音場処理などのデジタル処理を行う回路には、、固定小数点演算で1800MIPS、浮動小数点演算の場合で1350MFLOPSの演算処理能力を持つTI社製の32/64bitDSP「Aureus」を搭載しています。

ドルビーデジタルEXやドルビープロロジックII、DTS-ESディスクリート/マトリクスやDTS NEO:6、DTS 96/24などのデコードに対応しています。
また、MPEG-2 AACなどに対応しています。

実際の音楽ホールなどの音場シミュレーション技術を導入した7.1ch対応高品位マルチチャンネルDAP(Digital Acoustic Processor)を搭載しています。
これは、東急Bunkamura渋谷オーチャードホールなどの音響設計・施工を手がけた東急建設とビクター音響研究所が共同開発したものです。コンピューターによる音場シミュレーション技術の導入により、従来のインパルス応答による反射音の実測では困難だった音場パターンの抽出を可能としており、さらに人間の耳による検証を重ね、リアルなホール音場の再現を可能としています。
この機能によって様々なフォーマットのサラウンドを、すべて7.1ch音場データに拡張する事が可能です。

デジタル信号の音質改善を行うCCコンバーターを搭載しています。
AX-V8000に搭載されたCCコンバーターはハイエンドCDプレイヤーに搭載されたExtendedK2プロセシングに加え、圧縮デジタル信号を改善する圧縮モード(リアルアルゴリズム)を搭載したK2テクノロジーのものを採用しています。
このCCコンバーターを7.1chに搭載しており、ハイビット・ハイサンプリング化によりより再現性を高めています。

D/A変換部にはビクターがDVDオーディオ用に開発した192kHz/24bit対応のPEM・DDコンバーターを採用しています。
AX-V8000ではこのビクターオリジナル開発のノイズシェーピングタイプD/Aコンバーターチップを全7.1chに搭載しています。

アナログマルチチャンネル入力に対応したA/Dコンバーターを搭載しています。
DVDなどの5.1chアナログソースに対応し、フロント2chは192kHz/24bit、それ以外のチャンネルは96kHz/24bitの変換が可能です。これによりアナログマルチチャンネル入力を高精度にデジタル変換し、あらゆるデジタル処理を可能にしています。

ビデオコンバーターを搭載しており、コンポジット映像信号とS映像信号の相互変換(Y/C分離、混合)が可能です。
またコンポジット映像入力やS映像入力をコンポーネント信号に変換して出力する事が可能なためディスプレイ側で入力を切替える必要がありません。

大型アンプながら冷却ファンを一切使用しない設計によって静音性を高めています。

オンスクリーンディスプレイ機能を搭載しており、映像画面上にスーパーインポーズが可能です。

音声ディレイ機能を搭載しており、映像と音声の微妙なズレが補正できます。

D端子最高規格のD5映像入力とD5対応コンポーネント映像入力を3系統搭載しています。

MMとMCの両方に対応したフォノイコライザーを搭載しています。

スピーカー端子には真鍮削り出し金メッキ端子を採用しています。

3Dヘッドホンモードを搭載しており、ヘッドホンでも立体音響が楽しめます。

ワイヤレスリモコンとしてマクロ&学習機能を搭載した大型タッチパネル液晶のAVシステムコントローラーであるRM-A2500Xが付属しています。
付属しているRM-A2500XはAX-V8000用の特別仕様となっています。

機種の定格
型式 AVアンプ
<オーディオ部>
定格出力(JEITA) ステレオ時:150W+150W(6Ω、JEITA、20Hz~20kHz、0.03%THD)
サラウンド時
 フロント:150W(6Ω、20Hz~20kHz、0.03%THD)
 センター:150W(6Ω、20Hz~20kHz、0.03%THD)
 サラウンド:150W(6Ω、20Hz~20kHz、0.03%THD)
 サラウンドバック:150W(6Ω、20Hz~20kHz、0.03%THD)
SN比(JEITA) DVD他:80dB
Phono MM:77dB
Phono MC:65dB
全高調波歪率(JEITA) 0.03%(6Ω、20Hz~20kHz、150W)
オーディオ入力 デジタル:7系統(同軸x3、光x4)
アナログ:11系統(Phono、CD、CDR、Tape/MD、VTR1/2、Video、TV Sound/DBS、Tuner、DVD(MULTI)、EXT7.1ch)
オーディオ出力 デジタル:1系統(光x1)
アナログ
 Rec out:4系統(CDR、Tape/MD、VTR1/2)
 プリアウト:1系統(7.1ch)
<ビデオ部>
ビデオ入力 コンポジット映像:5系統(VTR1/2、Video、TV Sound/DBS、DVD(multi)
S2映像:5系統(VTR1/2、Video、TV Sound/DBS、DVD(MULTI)
コンポーネント映像:2系統
D5映像:2系統
ビデオ出力 コンポジット映像:2系統(VTR1、VTR2)
S2映像:2系統(VTR1、VTR2)
モニター出力 コンポジット映像:1系統
S2映像:1系統
コンポーネント映像:1系統
D5映像:1系統
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 490W(待機時:1.7W)
外形寸法 幅445x高さ177x奥行475mm
重量 25.0kg
付属 自照式マルチブランドリモコン
AVシステムコントローラー RM-A2500X(AX-V8000特別仕様)