VICTOR AX-V505
¥86,800(1989年頃)
解説
上級機の設計を受け継いだドルビープロロジック対応AVアンプ。
AX-V505ではドルビープロロジックサラウンドに対応しています。
プロロジックモードは4種類搭載しており、その他にドルビーサラウンド以外のソースでも楽しめる3モードのサラウンドと3種類のディレイタイムを搭載しています。
ドルビープロロジックモードはノーマルとワイド、ファントム、3chロジックが選べます。ノーマルはセンターチャンネルに小型サイズのスピーカーを使用する時に選択するモードで、100Hz以下はフロントL/Rに振り分けて出力します。ワイドはセンターチャンネルにフロントと同じスピーカーを使用する時のモードになります。ファントムはセンターチャンネルにスピーカーを設けないモードで、センターチャンネル信号をフロントL/Rに振り分けて出力します。3chロジックモードはリアのサラウンド信号をフロントL/Rにミックスします。
サラウンドモードはホールとライブ、シンセティックが選べます。シンセティックはモノラルソースにステレオ並の広がりを演出します。
ディレイタイムは15msec、20msec、30msecが選択できます。
パワーアンプ部にはディスクリート構成の5チャンネルパワーアンプを搭載しています。
全チャンネルに厳選したパワートランジスタを用いた音質重視設計となっています。さらに、パワーアンプ部をノイズから守るコンストラクションや、電源トランスに制振ベースを採用や、無酸素銅ACコード、厳選した電源コンデンサーを採用するなど、高音質かを図っています。
CDダイレクト機能を搭載しており、CDソースの信号経路を最短化して接点数を削減でき、シンプルな信号ラインで楽しめます。
合計16系統の入力端子を備えています。
6系統の映像入力端子と、その内の3系統にS映像端子を併設しています。さらにビデオムービーなどのために1系統はフロントパネルに備え、オーディオ機器のためには6系統の入力端子を搭載しています。
フロントパネルにはTape1とVTR1のRECセレクターを独立配備しています。
Tape1にはオーディオ系ソースを、VTR1にはビジュアル系ソースを、それぞれ独立して録音/録画が可能となっており、CDを聴きながらテープ→テープの編集や、ビデオのダビングなどの裏録音/裏録画が同時に行えます。状況確認ができるRECモニターも搭載しています。
また、サウンドセレクターを使うことでビジュアル系ソースにオーディオ系ソースの音を乗せて楽しむこともできます。
S映像端子にはY/C分離回路を搭載しており、コンポジット接続した映像もS映像端子でダビングできます。
オンスクリーン機能を搭載しており、操作状況をTV画面に文字表示できます。
ビデオエンハンサーを搭載しており、画像の輪郭をソフトからシャープまで連続可変で補正できます。
フルリモコンが付属しています。
このリモコンではビクターのCD、デッキ、TV、VTRのリモコン信号がすでにインプットされており、まとめて操作できます。
機種の定格
型式 | AVアンプ |
<オーディオ部> | |
実用最大出力(EIAJ、6Ω) | ステレオモード:110W+110W サラウンドモード フロント:100W+100W リア:25W+25W センター:25W |
S/N比(入力ショート、 Aネットワーク) |
Line:110dB Phono MM:77dB |
ダンピングファクター | 100(1kHz、8Ω) |
周波数特性 | Line:5Hz~80kHz +1 -3dB Phono MM:20Hz~20kHz ±0.5dB |
トーンコントロール | Bass:±6dB(100Hz) Treble:±6dB(10kHz) |
<サラウンドモード> | |
ドルビープロロジック | センターモード(ノーマル、ワイド、ファントム) 3chロジックモード |
サラウンドモード | ホール、ライブ、シンセティック |
ディレイタイム | 15msec、20msec、30msec |
<ビデオ部> | |
入力端子 | コンポジット:VTR1/2、VDP、BS、TV、V-AUX S端子:VTR1、VDP、V-AUX |
出力端子 | コンポジット:VTR1/2、Monitor S端子:VTR1、Monitor |
<総合> | |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統(総合100W) 電源スイッチ非連動:1系統(100w) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 205W(電気用品取締法) |
外形寸法 | 幅435x高さ172x奥行440mm |
重量 | 13.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-SA505 |