VICTOR AX-S5
¥69,800(1995年頃)
解説
グランドラインのノイズを除去し、より高品質な再生を追及したインテグレーテッド・アンプ。
従来の信号伝送ではグランドラインに乗ったノイズ成分がそのまま増幅されていましが、差動増幅伝送回路を搭載することで、グランドラインとは別に差動信号伝送ラインを設定し、ノイズの載らないピュアな再生を実現しています。
ビクターが独自で開発した可変バイアス型出力回路スーパーAを改良し、クロスオーバー歪、スイッチング歪や、出力トランジスタの非直線歪も排除したアドバンスト・スーパーA方式を搭載しています。
電源回路も信号経路の一部として捉え、トランスのメカニズムにも着目し、トランス内部の空隙をなくすコア・ボビン・トランスを採用しています。
これにより振動し信号系に悪影響を及ぼす空隙をなくすことに成功しています。
パワーアンプ部は、入力から出力まで全段左右独立分離をしており、相互干渉を抑えています。
CDプレイヤーとアンプ間を結ぶケーブルに流れるデジタルノイズや電源ノイズを排除するCD差動入力端子を装備しています。
これによりCDプレイヤーの出力ラインまでさかのぼってノイズを追放しています。
MM/MC対応フォノイコライザーアンプを搭載しています。
接点による音質劣化を抑えるために、全てのソース入出力端子を金メッキ処理しています。また、スピーカーコードを直線的に接続できるバナナプラグ対応のスピーカー端子を採用しています。
機種の定格
型式 | インテグレーテッド・アンプ |
定格出力 | 120W+120W(6Ω、20Hz~20kHz、歪率0.01%) 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz、歪率0.007%) |
S/N比 | 100dB(CD、Tuner、AUX、Tape) |
周波数特性 | 5Hz~100000Hz +0dB -3dB |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 185W |
外形寸法 | 幅435x高さ173x奥行447mm |
重量 | 13kg |