VICTOR AX-AV5
¥89,800(1986年頃)
解説
5DDサラウンドシステムを採用したAVアンプ。
従来の4チャンネルサラウンドをさらに改善するため、センターチャンネルを加え、5チャンネル構成とした5DD(ディメンション・デジタル)サラウンドシステムとしています。
センターチャンネルでは、左右の信号をミックスしたモノラル信号を出力しているため、音場を広げるために左右のスピーカーを離しても、中ヌケがありません。
また、通常フルレンジの特性を持つセンターチャンネルは、リモコンのスイッチによりサブウーファー用の特性に切り換えることも出来ます。
5DDを構成する各チャンネルに専用パワーアンプを搭載しています。
また、リア用パワーアンプとフロント用パワーアンプによるBTL接続が可能で、高出力な3チャンネルシステムとしても使用が可能です。
映画が迫力のある音で楽しめるドルビーサラウンド、リアチャンネルにもステレオ効果を持たせたスペースサラウンド、モノラルを擬似サラウンド化するシミュレイテッドサラウンドの3種類のモード切換えとレベル調節が可能です。
音を時間的にコントロールしてよりライブな音場を作り出すディレイ回路には、音楽信号をデジタル処理してコントロールするデジタルディレイが採用されています。
これにより、アナログディレイで避けられなかったノイズや歪を抑えています。
カラーコレクターやグラフィックイコイライザーが接続できるAVアダプター端子や、各チャンネルの信号を取り出せるプリアウト端子を搭載しています。
ダビング機能を充実させており、一つの映像ソースを2台のビデオデッキに同時にダビングしたり、二つの映像ソースをひとつにまとめるなどの編集が可能です。
また、映像と音声をそれぞれ別のソースからダビングすることも可能です。
画像の輪郭を補正できるビデオエンハンサーを搭載してます。
ボリュームコントロールも可能な多機能リモコンが付属しています。
ボリュームには、マスターボリュームをモータードライブするタイプを採用しており、音質に配慮がされています。
機種の定格
型式 | AVサラウンドセンター | ||||
<オーディオ部> | |||||
実用最大出力(EIAJ) |
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全高調波歪率 | 0.02%(20W+20W、1kHz、6Ω、バイパス、ノーマル時) | ||||
周波数特性 | CD、Aux、Tape/DAT、AV1/VD、2、3、Video1、2、Adaptor:10Hz~50kHz +0 -3dB | ||||
入力感度/インピーダンス | CD、Aux、Tape/DAT、AV1/VD、2、3、Video1、2、Adaptor:200mV/40kΩ Front BTL、センターメイン入力:1V/47kΩ |
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出力レベル/インピーダンス | Tape/DAT、Video1、2:200mV/2.2kΩ Adaptor Out:200mV/1.0kΩ Pre Out(Front、Rear、Center1、2):1V/1.5kΩ |
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SN比 | CD、AUX、Tape/DAT、AV1/VD、AV2、3、Video1、2、Adaptor:90dB Front BTL、メイン入力:100dB |
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スピーカーインピーダンス |
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バスブースト | +4dB/+8dB(100Hz) | ||||
ディレイタイム | 10ms、20ms、30ms(デジタル12bit) | ||||
ドルビーレベル | 500mV | ||||
ドルビー入力感度 | 250mV | ||||
<ビデオ部> | |||||
入力感度/インピーダンス | AV1/VD、AV2、3、Video1、2、Adaptor入力:1Vp-p/75Ω | ||||
出力レベル/インピーダンス | Video1、2、Adaptor出力、Monitor出力1、2:1Vp-p/75Ω | ||||
エンハンサー | ±6dB(2MHz) | ||||
<総合> | |||||
電源 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 180W(電気用品取締法) | ||||
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 電源スイッチ非連動:3系統 |
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外形寸法 | 幅435x高さ125x奥行368mm | ||||
重量 | 9.8kg | ||||
付属 | リモコン RM-SAV5 |