VICTOR AST-140T
¥62,200(1960年代後半頃?)
解説
スライド式のグラフィックコントロールによるボリュームなどを搭載したFM/AMレシーバー。
パワーアンプ部には準コンプリメンタリーITL、OTL回路を採用しています。
また、イコライザーアンプにも直結方式をとっており、アンプの入口から出口まで一切トランスおよび増幅段間の抵抗、コンデンサーを取除くことで音質を改善しています。
トーンコントロールにはNF型を採用しています。
また、SEAコントローラの接続端子がついており、SEA機器の接続やマルチチャンネルアンプに発展ができます。
FMチューナー部ではマルチプレックス部にスイッチング方式を採用し、セパレーションを改善しています。
また、弱電界、強電界での電波の入力をコントロールする切換スイッチやワンタッチAFCを搭載しています。
30Hz以下、30kHz以上のフィルターを内蔵しています。
機種の定格
型式 | グラフィック・コントロール・ステレオトライアンプ |
<FMチューナー部> | |
回路方式 | 他励発振型スーパーヘテロダイン |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
感度 | 1.8μV(IHF) 3.5μV(S/N30dB、30%MOD) |
歪率 | 1%以下 |
イメージ比 | 50dB以上 |
S/N比 | 70dB以上(100%MOD、100μV入力) |
周波数特性 | 20Hz~20,000Hz ±1dB |
アンテナ入力 | 300Ω平衡型 |
<FM MPX部> | |
回路方式 | バランス検波型スイッチング |
セパレーション | 44dB以上 |
歪率 | 1%以下 |
フィルター | SCAフィルター付 |
<AMチューナー部> | |
回路方式 | スーパーヘテロダイン |
受信周波数 | 535kHz~1605kHz |
感度 | 8μV(S/N20dB、40%MOD) |
イメージ比 | 40dB以上 |
アンテナ | バーアンテナ |
<アンプ部> | |
回路方式 | 準コンプリメンタリーSEPP-OTL方式 |
最大出力 | 54W(27W+27W) |
歪率 | 0.1%以下(12W(片ch)時) 0.1%以下(100mW(片ch)時) |
入力端子 | Phono MAG:1.5mV AUX:75mV |
S/N比(Volume最大、 トーンコントロールフラット、出力13W時) |
Phono:60dB以上 AUX:72dB以上 |
イコライザー | NF型、RIAA |
トーン回路 | Bass:100Hz、±12dB、NF型 Treble:10kHz、±12dB、NF型 |
ラウドネス | 100Hz:+9dB 10kHz:+7dB |
クロストーク | 45dB以上 |
残留雑音 | 2mV(Volume最小、トーンコントロールフラット) |
<総合> | |
付属回路 | テープモニター ラウドネス モード ヘッドホン DIN端子 Pre Out/Main In |
使用半導体 | トランジスタ:35個 ダイオード:21個 |
保護回路 | オーバーカレント・プロテクター(ランプ付) |
ヒューズ定格 | 2.3A |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 100VA 83W |
外形寸法 | 幅483x高さ165x奥行320mm |
重量 | 9.5kg |