VICTOR Zero-30Fine
¥47,000(1台、1984年頃)
解説
ファインセラミックなどのW&D技術を使いやすいサイズに凝縮したスピーカーシステム。
低域には25.5cmのファインセラミックコーン・ウーファーを搭載しています。
この振動板は、ファインセラミック・ファイバーに特殊な接着剤を添加して、紙のコーンと同様に磨き上げてから高音でプレス成型しており、金属などと違って適当な内部損失を与える事ができ、周波数特性にピークやディップを生じにくいなどの特徴を持っています。
さらに歪成分を抑えるシールデッドエッジや、フレームをバッフルに剛体化結合するサンドイッチ・ロック構造を採用しています。
中域には7cmの複合型スコーカーを搭載しています。
振動板にはファインセラミック・ダイアフラムを採用しており、ドーム形状の改善や振動伝達ロスの低減などの見直しがされています。
高域には対入力と熱歪特性をさらに高めたダイナフラット・リボン・トゥイーターmkVbを搭載しています。
エンクロージャーは針葉樹系パーティクルボードを採用し、高圧力瞬間組固め法で頑丈に作られています。
内部の吸音材にはウール100%のものを採用しています。
ネットワークの配線も、半田付けによる音質劣化を防いでカシメ接続を採用しています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:25.5cmコーン型 中域用:7cm複合型 高域用:リボン型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~80,000Hz |
インピーダンス | 6Ω |
最大入力 | 120W(ミュージック・パワー) |
瞬間最大入力 | 240W |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 750Hz、5000Hz |
レベルコントロール | 定抵抗連続可変型 |
外形寸法 | 幅310x高さ550x奥行321mm |
重量 | 15.0kg |