VICTOR Zero-3
¥45,000(1台、1980年頃)
解説
W&D(ワイド&ダイナミック)思想を受け継ぎ、開発されたスピーカーシステム。
低域には25cmのコーン型ユニットを採用しています。
このユニットではZero-7のノウハウが投入されており、エッジの逆共振による鳴きと歪をおさえるために、コーン紙外縁のリブで最大限に覆いこんだシールデッド・エッジ構造を採用しています。これは、25cmのコーンではエッジ部の面積が全体の約1/4を占めるほどなので、エッジの固有音を無視できないためです。
また、この構造により、コーン紙自体の強度を高めて分割振動を防ぐ役割もはたしています。
コーン紙の材質にはZero-5と同じワイド・ピストニック・モーションのアルファーコーンです。
中域には7cmの複合型ユニットを採用しています。
Zero-5で開発したフェノリックス・コーン紙に無電解金属メッキを施して強度を高めたワイド・ピストニック・モーション・ダイアフラムを採用しています。
また、チタン材のセンターダイアフラムは、コンピューター死みゅれーsyんによってもっとも合成の高い形状を求め、分解振動を徹底的に排除してダイナフラット・リボン・トゥイーターとのスムーズなつながりを得ています。
高域にはポリイミド系フィルムにプリントされたアルミ・ボイスコイルが空気をダイレクトドライブするダイナフラット・リボン・トゥイーターが搭載されています。
Zero-3では、振動系の質量低減やホーン開口部の再検討、Zero-7と同じ高磁束ストロンチウム・フェライトマグネットの採用などでレスポンスを100kHzまでのばしています。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:7cm特殊型 高域用:リボン型 |
再生周波数帯域 | 35Hz~100000Hz |
インピーダンス | 6Ω |
最大入力 | 100W(ミュージック・パワー) |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 800Hz、6000Hz |
レベルコントロール | 定抵抗連続可変型 |
外形寸法 | 幅310x高さ550x奥行321mm |
重量 | 14.0kg |