VICTOR SX-WD500
¥142,800(1台、2006年11月発売)
解説
ウッドコーンを採用すると共にLシリーズの手法を取り入れて高音質を追求したスピーカーシステム。
低域には14.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはウッドコーンとしては最大口径のものを新開発して搭載しています。この振動板は0.4mm厚の樺材による振動板で、センターキャップも同じ素材で統一されています。
エッジ部には軽量でロスの少ないEPDM発泡ラバーエッジを採用しています。また、磁気回路にはSX-L77ウーファーと同等の45Φx30mmアルニコマグネットによる内磁型磁気回路を採用しています。
高域には2.0cmドーム型ツィーターを搭載しています。
ツィーターの振動板も新開発のもので、0.11mmの樺材を2枚貼り合わせた0.22mmにした薄型軽量ウッドドームを採用しています。さらにディフューザーの形状も検討を重ねており、高域特性を大幅に改善しています。
磁気回路にはネオジウムマグネットを採用しています。
ネットワーク部の素子類にはL77クラスの素材を採用しています。
また、コイル振動の悪影響を防ぐためネットワークボードはローパス側とハイパス側を完全分離することで高音質を追求しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
側板にSX-L77と同じ曲面構造を取り入れています。板厚は全面21mm厚あり、さらに底板は30mm厚の台座を加えた48mm厚とし、真鍮削り出しの大型フットと組み合わせて低域の安定度を高めています。
外観はフロントバッフルにSX-L9と同じホワイトシカモア突板を使い、天板、裏、両側面はメープル突板による高品位な全光沢塗装仕上げとなっています。
入力端子にはLシリーズより大きい真鍮削り出しの大型ケーブル対応スピーカー端子を採用しています。
配置はバイワイヤリング時に使いやすいよう考慮されています。また、ショートワイヤーは内部配線と同じワイヤーを4本使用しています。
別売りオプションとしてスピーカースタンドLS-M5がありました。
LS-M5はSX-WD500と同時に開発されたスタンドで、低域の反射をコントロールする新構造を採用しています。
このスタンドはSX-WD5、SX-WD8、SX-L33mk2、SX-LC33mk2にも使用が可能です。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁型(JEITA) |
ユニット | 低域用:14.5cmコーン型 高域用:2.0cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 45Hz~50kHz |
定格インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 87.0dB/W・m |
定格入力(JIS) | 30W |
最大入力(JIS) | 120W |
クロスオーバー周波数 | 4.2kHz |
外形寸法 | 幅208x高さ366.5x奥行287mm(スピーカーターミナル、サランボード含む) |
重量 | 9.1kg(本体) |
付属 | ショートワイヤーx2 コルクスペーサーx1シート |
別売:スピーカースタンド LS-M5(2本1組、¥71,000) | |
外形寸法 | 幅280x高さ582x奥行320mm |
重量 | 8.9kg |