オーディオの足跡

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SX-l7の画像
 解説 

ビクター独自の技術を投入することでDVDオーディオなどの超高域再生に対応したスピーカーシステム。

SX-L7ではコンサートのスタンダードピッチとして使われるAの音である周波数440Hzを中心に上下2オクターブのピュアな再現から音作りがされています。
さらにDVDオーディオなどのデジタル音源のハイスペックにもゆとりを持って対応すべく、超高音域のクオリティも合わせて追求しています。

ユニットレイアウトはオブリークオムニアレイと呼ばれる構造としており、2つのウーファーユニットを互いにボイスコイルが最も近い方向でセッティングすると共にウーファーの間にツィーターを配置しています。
これにより良質なフルレンジスピーカーのようなナチュラルな特性を得ています。

低域には18cmオブリコーン型ウーファーを2個搭載しています。
振動板にはバランスド・メタルオブリコーンを採用しており、センターキャップの頂点をシフトさせたオブリキャップを装着しています。
また、フレームにはアルミダイカストフレームを採用し、ダンパー部分には反応の速いベークライトのスパイダーサスペンションを採用しています。この独自の構造によって理想的な中低域再生の実現を図っています。

高域には3cmオブリドーム型ツィーターを搭載しています。
振動板には自然素材の中でもとりわけ引っ張り強度の強い麻にゴム引きをしたビクター伝統の手法を取り入れています。
磁気回路には壺型ヨークのアルニコマグネットを採用しており、フレームにはアルミダイカストフレームを採用しています。

超高域用として1.9cmハードドーム型スーパーツィーターを搭載しています。
振動板にはアルミドームを採用しており、純金プレーティングが施されています。また、磁気回路に希土類ネオジウムマグネットを採用することで強力な磁束密度を得ています。
さらにユニットをディフラクションの無い理想的な放射特性を持つ珠状の独立小型キャビネットに収めることで、超音波帯域での指向性を改善しています。このキャビネットの素材には高密度で経年変化が少なく音響的にも優れたミズキの無垢材をろくろで削り出して使用しています。

ネットワーク部にはひとつひとつのパーツを厳選して採用しています。また、A音の上下2オクターブをひとつのユニットで再生する音楽の中心帯域を重視したクロスオーバー周波数を設定しています。
エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
板材はフロントバッフルには30mm厚のMDFを使用しており、側板と天板、底板には25mm厚、裏板には18mm厚のパーティクルボードを採用しています。
また、表面だけでなく裏面にもメープルの単板を貼ることで音質改善を図っています。特にフロントバッフルにはグレートメープルとも呼ばれるホワイトシカモアを採用しています。
外観の仕上げは表面は光沢塗装が施されています。

入力端子にはYラグやバナナプラグにも対応した金メッキターミナルを使用しています。
バイワイヤリング接続やバイアンプ駆動にも対応しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型・防磁型(JEITA)
ユニット 低域用:18cmオブリコーン型x2
高域用:3cmオブリドーム型
超高域用:1.9cmドーム型
再生周波数帯域 28Hz~80kHz
定格インピーダンス
出力音圧レベル 90dB/W・m
定格入力(JIS) 45W
最大入力(JIS) 180W
クロスオーバー周波数 1kHz、10kHz
外形寸法 幅236x高さ1,143x奥行362mm(スピーカーターミナル、サランボード含む)
重量 30.0kg