VICTOR SX-521
¥62,000(1台、1988年11月発売時)
¥57,700(1台、1990年頃)
解説
アルニコマグネットや天然素材を使用し、オーソドックスに高音質を追及した3ウェイスピーカーシステム。
低域にはクルトミューラー社製のコーン紙を用いた31.5cmコーン型ウーファーを搭載しています。
中域には12cmコーン型スコーカーを搭載しています。
このユニットには、ウーファー同様にクルトミューラー社製のコーン紙を採用しています。また、磁気回路にはアルニコマグネットを採用し、磁気回路内の背圧を排除するためポールピースに穴が開けられるリング型とすることで、振動板は極めて直線性に優れたレスポンスを得ています。
高域には3.5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
天然素材を用いた中域・低域の振動板に音質をマッチングさせるため、羽二重の絹に薄幕ゴムをラミネートした振動板を採用しています。
ネットワーク部は高・中・低域のネットワーク素子の配列を考慮して設計されており、相互干渉を排除しています。また、配線接続部にはハンダを使わないカシメ接続を採用し、さらに接着剤で密封することで音質劣化を防いでいます。
また、高音質コンデンサーやコイルによってさらなる高音質化を図っています。
キャビネットには響きの美しい針葉樹の高密度材を厳選して採用しています。
また、高い強度を持つキャビネットを実現するため、フロントバッフルには杭(クリート)を使って接合するクリート方式を採用し、さらに独自の高速高圧組固め工法によって約1トンもの高圧で6面全部を瞬時に組み立てています。また、この工法では接着面がもろくなる熱処理をしないため、信頼性の高いキャビネットを実現しています。
ユニットレイアウトは、サウンドインテンシティ法による新Gラインユニットレイアウトを採用しており、ナチュラルな音場を実現しています。さらに、スーパー楕円バッフルを採用することで、明確な音像定位とともに指向性を改善しています。
バイワイヤリング接続にも対応した入力端子を採用しており、逆起電力による干渉を抑えることが出来ます。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:30cmコーン型 中域用:12cmコーン型 高域用:3.5cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
最大入力 | 150W 300W(瞬間最大) |
周波数特性 | 40Hz~30kHz |
クロスオーバー周波数 | 550Hz、4kHz |
出力音圧レベル | 91dB/W/m |
外形寸法 | 幅360x高さ639x奥行350mm |
重量 | 25kg |
付属 | スピーカーコード(3m) |
別売:スピーカースタンド LS-521(2本1組、¥30,000) | |
外形寸法 | 幅359x高さ200x奥行359mm |
重量 | 5kg |