オーディオの足跡

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SX-5の画像
 解説 

SXシリーズの中堅機種として開発された3ウェイスピーカーシステム。

低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはクルトミューラー社製のKDUコーン紙を採用しています。また、SX-3から磁気回路をさらに強化することで低域再生能力を高めています。

中域には6.5cmソフトドーム型スコーカーを搭載しています。
ソフトドームはドーム型の持つ優れた指向特性に加え、ソフトな材質によって分割振動を排除した歪の少ない音を持っています。ビクターはこの特長にいち早く着目し、SX-3ではツィーターに搭載しました。そして、SX-5では中域にもソフトドーム型ユニットを採用することで中域の充実を図っています。
この振動板は麻布を基材としており、そこにゴム系のダンプ材を塗布することで柔軟性に富むダイアフラムを実現しています。また、磁気回路には120mm湿式Baフェライト・マグネットを採用するとともに銅キャップを用いることで電流歪を低減し、良好な過渡特性を得ています。さらにボイスコイルにはアルミフォームと新開発の熱硬化性接着剤を採用しており、瞬間最大入力150Wに耐える耐入力を実現しています。
フレームには金属フレームのような特有の響きを伴わない、ABS系樹脂によるフレームを採用しており、金属フレームのような特有の響きを抑えています。
ユニット背面には吸音材を充填したバックキャビティを採用しており、低fo、Qダンプを実現しています。

高域には3.0cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。

ネットワークにはビクターが開発したケイ素鋼板コアを採用しており、大入力でも歪の増大を抑えています。

エンクロージャーの前後面バッフル板には、ピアノ用木材としても使用されていて非常に素直な振動減衰波形の性質を持つ、北米産針葉樹ダグラスファー合板を採用しています。
また、キャビネット内部には響棒を採用することで音の伝播を整え、さらに吸音材には一般的なグラスウールに比べ吸音率が2倍も大きいエステルウール吸音材を使用してます。

ネットグリルにはエステル・ジャージ・ネットを使用していて、着脱が可能です。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型
ユニット 低域用:25cmコーン型
中域用:6.5cmドーム型
高域用:3cmドーム型
インピーダンス
最大入力 60W
出力音圧レベル 90dB/W/m
周波数特性 30Hz~20kHz
最低共振周波数 45Hz
クロスオーバー周波数 800Hz、5kHz
レベルコントロール 中域、高域:定抵抗連続可変型
外形寸法 幅335x高さ570x奥行322mm
重量 17.0kg