VICTOR SX-3II
¥36,800(1台、1974年発売)
解説
SX-3型をベースにさらに完成度を高めたスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板にはSX-3にも採用されたKDUコーン紙を採用しています。
高域には5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
このユニットはSX-3型のソフトドーム型トゥイーターをベースにさらに改善を図ったもので、新たにバックキャビティを付加することでユニットのfoやQoを低く抑え、クロスオーバー周波数を200Hz引き下げています。
さらに、磁気回路には電流歪を減少させる銅キャップを採用しています。
ネットワーク部はウーファーのハイカット、トゥイーターのローカット共に12dB/octで設計されてます。
さらに、インダクタンス成分によって生じやすいウーファーのカットオフ以前のロスやカットオフ付近での共振対策として補償回路を内蔵しており、よりスムーズなハイカットを実現しています。
また、コイルには大入力にも強い珪素鋼板コアのコイルを採用しています。
エンクロージャーにはSX-3ゆずりの仕様が採用されており、前後面バッフルに北米産針葉樹ダグラスファー合板を採用しています。また、内部には響棒やエステルウール吸音材などを採用しています。
機種の定格
| 方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
| ユニット | 低域用:25cmコーン型 高域用:5cmドーム型 |
| インピーダンス | 6Ω |
| 最大入力 | 60W |
| 出力音圧レベル | 88dB/W/m |
| 周波数特性 | 35Hz~20kHz |
| 最低共振周波数 | 60Hz |
| クロスオーバー周波数 | 1.8kHz |
| レベルコントロール | 定抵抗連続可変型 |
| 外形寸法 | 幅315x高さ520x奥行290mm |
| 重量 | 13.5kg |