VICTOR SX-311/SX-311GY
¥35,000(1台、1988年頃)
解説
さり気なく部屋に置けて、さり気ない音量で楽しめるよう開発されたスピーカーシステム。
SX-311の各ユニット振動板には西独クルトミューラー社製の振動板を採用しています。
一貫して軽さにこだわった振動板で、明快な解像度と豊かな音場を生むとともに、特に小入力時での分解能が高いため普段聴くレベルの音量でも高い再現力を持っています。
低域には20cmコーン型ウーファーを搭載しています。
磁気回路にはアルニコマグネットを採用することで高音質化を図っています。また、つぼ型ヨークを採用することで微細な信号の入力にも優れたレスポンスで対応しています。
高域には3cmドーム型トゥイーターを搭載しています。
トゥイーターにはダブルマグネット方式を採用しており、外部への磁気漏れを防いでいます。
キャビネットは、音を濁す不要な振動を抑えながらキャビネット自体の響きとスピーカーユニットのハーモニーを融合させる設計手法を導入しており、スケール感や音場の表現力を向上しています。
また、キャビネットの素材には適度な振動減衰特性をもつ針葉樹系の高密度材を厳選して採用しています。そして、組立には約1トンの高圧で6面全部を瞬時に結合する独自の高速高圧組固め工法を導入することで、接合面に高い強度を持たせながら、バッフル面の美しい響きを実現しています。
ユニットのレイアウトには、コンピューターで各スピーカーユニットの最適取付位置を設計するサウンドインテンシティ法で、Gラインユニットレイアウトを決定しています。
また、スーパー楕円バッフルも合わせて採用したことによって指向性も改善しています。
キャビネット内部の吸音材には聴感上のS/Nに優れた100%ウールの素材を採用しています。
外観の仕上げには、グレー仕上げとウォルナット・オープンポア仕上げの2種類がありました。
別売スピーカースタンドとしてLS-311、LS-311GYの2種類がありました。
これらのスタンドは配色と高さが異なっています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計 |
ユニット | 低域用:20cmコーン型 高域用:3cmドーム型 |
インピーダンス | 6Ω |
最大入力 | 100W 200W(瞬間最大) |
周波数特性 | 45Hz~30kHz |
クロスオーバー周波数 | 3kHz |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
外形寸法 | 幅270x高さ440x奥行248mm |
重量 | 11.0kg |
付属 | スピーカーコード(3m) |
別売:スピーカースタンド LS-311(2台1組、¥20,000) | |
外形寸法 | 幅330x高さ525x奥行294mm |
重量 | 5.6kg |
別売:スピーカースタンド LS-311GY(2台1組、¥20,000) | |
外形寸法 | 幅330x高さ440x奥行294mm |
重量 | 5.3kg |