VICTOR S-5
¥33,800(1台、1976年頃)
解説
オーソドックスな構成ながら構成素材を選びぬく事で音質を追求したスピーカーシステム。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には米国ホーレー社製のハイ・ヤング率コーン紙を採用しています。また、センターダイアフラムには分割共振を抑えた素直な音の特殊軽合金を採用しており、ウーファーの帯域を広げてツィーターとのつながりを改善しています。
支持部には30cmウーファー級の大型ダンパーを採用しており、大振幅時にも十分なリニアリティを確保しています。
フレームにはアルミダイキャストフレームを採用しています。
高域には6cmコーン型ツィーターを搭載しています。
振動板にはウーファー同様に米国ホーレー社製のハイ・ヤング率コーン紙を採用しています。また、センターキャップにもウーファーと同様に特殊軽合金を採用しています。
ツィーター用にレベルコントロールを搭載しています。
エンクロージャーにはマルチダクトを用いたバスレフ方式を採用しています。
マルチ・ダクト方式によって入力信号に対する音響抵抗をコントロールしながら空洞共振を低減し、ソリッドな低域の迫力を追求しています。
板材は前後バッフルには鳴きの少ない針葉樹系高密度パーチクルボードを採用し、サイドにはパーチクルボードを合板でサンドイッチした特殊ボードを使用しています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:25cmコーン型 高域用:6cmコーン型 |
周波数特性 | 42Hz~20kHz |
インピーダンス | 8Ω |
最大入力 | 55W(ミュージックパワー) |
出力音圧レベル | 92dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 2kHz |
レベルコントロール | 定抵抗連続可変型(ツィーター) |
外形寸法 | 幅322x高さ574x奥行327mm |
重量 | 15.0kg |