VICTOR BLA-60
発売時の価格不明(1967年3月発売
¥206,000(1台、1969年頃)
¥217,700(1台、1970年頃)
解説
ビクターが、生演奏とレコード再生のすり替え実験を行った際に使用されたスピーカーシステム。すり替えは成功し、一躍有名になりました。
低域には40cmのコーン型ユニットを採用しています。
このユニットは、コーン紙上にコニカルドームを配して、ウーファーのピストン運動の領域をコントロールしています。
また、磁気回路には多数の小型マグネットを積み重ねて外磁型の磁気回路と同じように動作するという磁気回路を採用しています。
中域にはプレッシャータイプのホーンドライバーと4分割のマルチセルラーホーンを採用しています。
高域は指向性が重視され、マルチセルラーホーン付のホーン型トゥイーターが2本採用されています。
エンクロージャーはラワン合板製で、板厚を30mmと厚くとっています。
また、取り外し式の前面グリルは手細工による組格子で作られたものです。
機種の定格
| 方式 | 3ウェイ・4スピーカー・密閉方式・フロア型 |
| ユニット | 低域用:40cmコーン型 中域用:ホーン型 高域用:ホーン型x2 |
| インピーダンス | 8Ω |
| 最大入力 | 50W |
| 周波数特性 | 15Hz~20000Hz |
| 最低共振周波数 | 40Hz |
| クロスオーバー周波数 | 400Hz、6500Hz(12dB/oct) |
| 出力音圧レベル | 104dB/W |
| 外形寸法 | 幅620x高さ1000x奥行523mm |
| 重量 | 77kg |