Unison Research Preludio
¥420,000(2006年発売)
解説
Unison Research社の伝統を受け継いだステレオインテグレーテッドアンプ。
高電圧、安定化パワーサプライ回路用に2系統の大型ヒートシンクを両サイドに装備すると共に、ステンレスのトップカバーで囲まれたデザインを採用しています。カバーには電磁性や熱伝導率の低いものを採用しており、真下にある回路をKT88の発熱から守る事で安定性や音質、信頼性を向上させています。
電源部にはトロイダルトランスを採用しており、磁束の拡散を最小限に抑える設計となっています。
アノード電圧の供給には特殊な電源供給回路を採用しています。この回路はバッテリーの電気的特性に近い電源供給段を目指して研究されたもので、通常よりも高い出力容量を示すという特徴を持っています。
増幅回路は、前段増幅段と出力段に、左右独立の出力トランスで構成されています。
前段増幅及び出力段ドライブには双三極管ECC82をベースにしています。この真空管は高いリニアリティを有しており、高調波歪を少なく抑えています。
各真空管は各増幅段を確実に確保し、全てピュアクラスA動作としています。
特にKT88真空管を用いた出力段には注意が払われており、KT88のバイアスコントロールを通じてドリフトによるパラメータをリアルタイムで補正しています。これにより電源を入れた後に真空管が適温に達するまでの時間を短縮しています。
出力トランスには自社で設計・開発及び生産を行ったものを採用しており、真空管の性能を引き出しています。
マイクロプロセッサ回路を搭載しており、リモコンによるボリュームコントロールが可能です。
ボリュームには電動式のアナログボリュームを採用しており、ボリュームに対応しています。
出力端子は1系統の金メッキスピーカー端子を装備しており、6Ω前後のスピーカーの接続に対応しています。
入力端子には金メッキ端子を採用しています。
コントロールノブには切削加工によるステンレスノブを採用しています。
機種の定格
型式 | 管球式インテグレーテッドアンプ |
回路方式 | デュアルモノ構成、シングルエンドウルトラリニア、純Aクラス |
最大出力 | 14W+14W |
入力インピーダンス | 47kΩF |
入力端子 | 4系統(CD、AV、Tuner、Aux) |
録音再生端子 | in/out 各1系統 |
出力インピーダンス | 6Ω |
周波数特性 | 20Hz~30kHz |
全高調波歪率 | 0.1%(出力電圧1V時) |
使用真空管 | ECC82(12AU7A)x2 KT88x2 |
消費電力 | 150W(最大) |
外形寸法 | 幅374x高さ170x奥行350mm(突起部含む) |
重量 | 17.0kg |