オーディオの足跡

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B・BRSO-20の画像
 解説 

限定販売されたUTY-7の好評による増産を考慮し、継続生産品として開発されたフォノ・イコライザーアンプ。

UTY-7の開発で得られた成果を活かし、完全独立の電源部と増幅部をワン・シャーシにまとめる構成としています。
また、寸法や形状はペアとなるプリアンプU・BROS-28と同一としており、U・BROS-28の上や下に置く等の近接させたセッティングを行ったとしても、ハムを引いたり、音が濁ったりすることがありません。

抵抗やコンデンサーなど全てのパーツは音質対策設計がされたもので統一されています。
使用真空管には、現在生産されているものではなく、昭和40年代の後半に松下電器産業K.K.電子管事業部が上杉研究所のために特注に応じたスペシャルチューブを使用しています。

パワートランスは、上杉研究所の他のアンプと同様に、タムラ製作所による協同開発の、完全密閉型を採用しています。

回路構成は、3段構成のNF型としており、NFBを2段目のプレートから1段目のカソードに戻し、さらにポジティブ・フィード・バックを併用することにより、高品質と高安定性を両立させています。

電源の安定化には、音質面を考慮し、オーソドックスなπ型フィルターを採用しています。

電源ラインからのノイズの混入対策や、空中からの高周波ノイズの混入対策が施されています。

プリント配線による音の変化を考慮し、プリント基板による配線ではなく、熟練職人によるラグ板配線を採用しています。

フロントパネルは、アルミ引抜き材によるシャンペンゴールド・ヘアーライン加工仕上げ、ツマミはアルミ削り出し材によるシャンペン・ゴールド・スピン加工仕上げ、としています。
また、ウッドケースにはチーク材仕上げのものを採用しています。

2系統のフォノ入力を搭載しています。

電源部のリアパネル面には、AC100V用のスイッチドACコンセントとアンスイッチドACコンセントをそれぞれ1個ずつ設けています。これらのACコンセントには音質管理が行われています。

機種の定格
型式 真空管式フォノイコライザーアンプ
入力 2系統
方式 NF型(PF併用)
入力感度 Phono1、2:2mV
入力インピーダンス Phono1、2:47kΩ
定格出力 220mV
出力インピーダンス 600Ω
トータル・ゲイン 41dB(1kHz)
最大許容入力 400mV(1kHz)
最大出力電圧 44V(1kHz)
定格歪率 0.01%以下(定格出力時)
セパレーション特性 75dB(20Hz~20kHz)
RIAA偏差 ±0.2dB以内
使用真空管 ECC83による3球式
AC出力 switched:1系統
unswitched:1系統
消費電力 約11W
外形寸法 幅435x高さ146x奥行360mm
重量 約14kg