オーディオの足跡

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U・BROS-33の画像
 解説 

U・BROS-15、U・BROS-23のクォリティを保ちつつ、パワーをU・BROS-23の半分としてロー・プライス化を図ったモノラルパワーアンプ。

アウトプット・トランスの2つの1次巻線のバランスを高く保つことと、ドライバー・ステージとパワー・ステージのプッシュプルバランスを高く保つことによってロー・レベル時のクォリティを高めています。

基本回路はムラード型で、パワー・ステージはEL34/6CA7によるプッシュプル方式となってます。そしてアウトプット・トランスの専用巻線からパワー・ステージのカソードにNFBを掛ける回路とすることで、3極管の音の良さと多極管の高効率を両立させています。
また、オーバー・オールで12dBのNFBを掛けており、これに加えて増幅段の低インピーダンス化と、位相特性の優れたアウトプットトランスを使用していること、広域の歪率特性が劣化しない位相補正を施していることなどによって、NFBの良い面を活用した設計としています。

U・BROS-33の最大出力時のB電流は約300mAなのに対し、パワー・トランスのB電源は400mAが取り出せる、余裕度の高い設計となってます。
リップス・フィルター回路は、低内部抵抗のチョーク・コイルと大容量コンデンサーによって構成しており、ハム成分を除去するだけでなく、AC電源から流入する有害ノイズ信号の除去にも役立っています。

U・BROS-33の真空管はアメリカGE社製で統一されています。

トランス類は、タムラ製作所との共同開発によるトランスで統一されてます。

使用部品については、音質対策設計/高信頼設計のパーツで統一しており、抵抗類はWの大きなもの、コンデンサー類は耐圧の大きいものを使用しています。

配線はラグ板を駆使した手作業配線としており、配線暦の長いベテランが手配線をしています。

シャーシは、1.6mm厚SECC(ボンデ鋼板)を折り曲げ加工した後に、溶接部の全てにハンダを流して研磨し4隅のアールを出した、独自のハンドメイド仕上げとなっています。

機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
出力段 アメリカGE社製EL34/6CA7による
プッシュプル/カソード・ネガティブ・フィードバック方式
入力感度 1.1V(フル・パワー)
入力インピーダンス 約90kΩ
定格出力 40W(連続出力)
出力インピーダンス 4Ω、8Ω、16Ω
再生周波数帯域 SACD対応
歪率 0.1%以下
残留雑音 0.2mV以下(高調波成分含まず、8Ω負荷)
消費電力 約120W(PSE)
外形寸法 幅320x高さ221x奥行210mm
重量 約20kg
付属 ボンネット・カバー