オーディオの足跡

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U・BROS-28の画像
 解説 

“プリアンプを通すことによって、刺激感が無く、瑞々しくて艶やかな音が得たい”という考え方のもとに開発されたプリアンプ。

バランス入力にはトランス式を採用しています。ここで使用されているトランスの高域特性は、約100kHzまで伸びている次世代オーディオソースへの対応を考慮し、130kHzまでフラットなレスポンスを示すものが採用されています。

真空管にはECC83/12AX7を使用しており、これをシャント・レギュレーテッド・プッシュプル動作とすることで諸特性を改善しています。そして、出力から入力に約20dBのNFBを掛けることによってさらに諸特性を改善しています。

U・BROS-28は、入力インピーダンスが10kΩ以上のトランジスタ式パワーアンプとベストマッチングするように設計されています。このため、一部の特殊なトランジスタ式パワーアンプを除いて、トランジスタ式パワーアンプとの組み合わせが可能です。

電源部は、高電圧回路と低電圧回路(ヒーター用)ともに充分なリップルフィルターを通してあり、ハム成分を抑えています。
高電圧回路にはトータルで330μFのコンデンサーを使用しています。

レコーディング・モニター機構には、ディフィートのポジションを設けてあり、録音機器で録音/再生する場合以外はディフィートのポジションで使用するよう設計されています。

使用しているECC83/12AX7は、松下電子産業K.K電子管事業部が真空管全盛時代に上杉研究所の仕様に応じて製造したものを、さらに厳選して使用しています。

バランス入力用のトランスやパワートランスには、上杉研究所とタムラ製作所が共同で開発したトランスを採用しています。

配線にはラグ板配線を採用しています。このラグ板は制振対策として、補強構造を採用した1.6mm厚のメッキ仕上げのメタルベースに固定されています。
また、配線はベテラン職人による手作業配線となっています。

信号伝送増幅系/電源系には、各種のフィルターを搭載しており、音の濁りや刺激的な音を排除しています。

機種の定格
型式 プリアンプ
入力感度/インピーダンス Unbalanced1、2、3、4、Playback:185mV/125kΩ
Balanced1、2:200mV/600Ω
定格出力電圧 1V
最大出力電圧 20V
トータル・ゲイン 14dB
定格歪率 0.01%以下
再生周波数帯域 10Hz~100kHz
消費電力 約17W
外形寸法 幅435x高さ146x奥行360mm
重量 約14kg