オーディオの足跡
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U・BROS-17の画像

UESUGI U・BROS-17
\380,000(1992年9月発売)

解説
U・BROS-11の後継機としてさらに磨きをかけ、完成度を高めたモノラルパワーアンプ。

初段がECC83/12AX7のパラレル接続、初段とドライバー/位相反転段はカソード結合型で、使用球はECC82/12AU7となっています。そして、パワーステージはEL34/6CA7の3極管接続パラレル・プッシュプルという構成になっています。

U・BORS-11では初段管がECC82/12AU7のパラレル接続でしたが、U・BROS-17ではこれをECC83/12AX7のパラレル接続とし、NFB量を14dBとしています。これによりトータルでのSN比が改善されると同時に安定性が向上しています。

プッシュプル回路に使う真空管には、上杉研究所特製のエージング・マシーンで充分なエージングを行った後に、電流値の揃ったマッチド・ペアー・チューブを厳選して使用しています。これによりDCバランス回路を排除しています。
また、出力トランスは、プッシュプルを構成する2本1組の真空管にたとえバラツキがあったとしても特性的に問題とはならないように、1次インダクタンスがほぼ一定となる設計としています。

電源部には、綺麗な直流出力/直流電流を得るため、インダクタンスの大きなチョーク・コイルを用いて対処がされています。また、あらゆる出力時における電源電圧を一定に保つため、パワートランスとチョークコイルの直流抵抗を可能な限り下げています。

入力をパラレルで2系統設けており、バイアンプドライブ方式にも対応しています。

トランス類には、上杉研究所とタムラ製作所が共同で開発したものを採用しています。これらトランスのターミナルやケーシングの仕様は、宇宙衛星用等の規格と同等の高信頼設計が採用されています。

真空管は、真空管全盛時代に製造されたものを特製のエージング・マシーンで充分にエージングし、その後に厳選して使用しています。

電源部ロック、バイアスブロック、増幅段ブロックという具合に、各ブロックごとに分けた配線がされています。
レベル・コントローラーを初段管のすぐそばに配置し、レベル・コントローラーへの配線にシールド・ワイヤーを使用せず、かつ最短距離としているため、レベル・コントローラーの調整による音質変化がありません。
配線は熟練職人によるハンド・メイドとしています。

シャーシは、1.6mm厚の高級鉄材を折り曲げ加工した後に、溶接部の全てにハンダを流して研磨することで四隅のアールを出したハンド・メイド仕上げとなっています。
また、全体をメタリックと相で仕上げ、ハンマートーンのトランス・ケースとの調和を図っています。

U・BROS-11ではカタログ表示のパワーが30Wとなっていましたが、U・BROS-17では、同じEL34/6CA7でも余裕度が一段と高いアメリカGE社製のEL34/6CA7を使用しているため、40Wの大出力を実現しています。

「パラレル・プッシュプルは、僅かに音がにじむ」という欠点を排除するため、アウトプット・トランスの配置に対して、4本のパラレル・プッシュプルのパワーチューブを正相側/逆相側を非対称としてレイアウトしています。
 
  
機種の定格
型式 モノラルパワーアンプ
出力段 EL34/6CA7(3極管接続)
パラレル・プッシュプル・オペレーション
入力感度 1V
入力インピーダンス 100kΩ
定格出力 40W(連続出力)
出力インピーダンス 4Ω、8Ω、16Ω
再生周波数帯域 20Hz〜20kHz
(レベルコントローラーのいかなるポジションでも)
歪率 0.1%以下
ダンピング・ファクター 約15
残留雑音 0.2mV以下(高調波成分含まず、8Ω負荷)
最大消費電力 約140W
外形寸法 幅435×高さ232×奥行175mm
重量 約22kg