オーディオの足跡

PR:TRIO/Kenwood/Kencraftの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

KT-990の画像
 解説 

FM局のデジタルオーディオソース時代に対応するため、高SN比・低歪率をテーマに開発されたFM/AMチューナー。

デジタルソース化に対応するためダブルコンバート・パルスカウント方式を採用しており、変調信号に手を加えずにFMキャリア信号だけを下げて高SN比を得るダブルコンバートと、直線検波のため広帯域にわたり歪の少ないパルスカウントという2ICで構成された方式によりSN比や歪率を改善しています。

フロントエンドは、デュアルゲートMOS FETと高精度F直4連バリコンをシングル・ダブルで構成しています。

IF部には新設計のクリーンレセプション・フィルターを採用しており、特に耳につきやすい114kHzと190kHzという38kHzの高調波を抑えてデータの良さを聴感に反映しています。

MPX部にはPLL方式、とくにチョッパ型復調回路を採用し低歪・高SN化を図っています。
また、19kHz、38kHzキャンセラー回路を設けており、56dBの抑圧比を実現しています。

AM部は、IF2段切り換えを採用しています。
WIDEポジションでは15kHzまでフラットに送信しているAM放送を高品質で受信するため、広帯域にわたりフラットな周波数特性を実現しています。
また、NARROWポジションは、一般的な放送局のプリエンファシス特性とはほぼ逆の周波数特性をもち、超感情の周波数特性をフラットにしています。

チューニングツマミで選局し、手を離せば正確な同調点にセットされるタッチサーボロック機構を搭載しています。
また、同調を視覚的にもとりやすくするために、2カラー・7ポイントシグナルLEDと3カラー・2ポイントチューニングLEDを採用しており、同調点に近づくとシグナルメーターは赤く点灯し、同調点ではグリーンに変わります。
チューニングLEDは赤色で離調時を示し、同調点に近づけば片側のみオレンジに変化。さらに両側ともオレンジに点灯して完全同調点を示します。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数範囲 76MHz~90MHz
アンテナインピーダンス 75Ω不平衡
感度(75Ω) 0.95μV(IHF)、10.8dBf(新IHF)
SN比50dB感度 mono:1.8μV(IHF)、16.4dBf(新IHF)
stereo:20μV(IHF)、37.3dBf(新IHF)
高調波歪率(100%変調)
mono stereo
Wide 100Hz: 0.03% 0.05%
1kHz: 0.03% 0.04%
15kHz: 0.05% 0.5%
50Hz~10kHz: 0.09% 0.18%
Narrow 100Hz: 0.04% 0.3%
1kHz: 0.15% 0.3%
15kHz: 0.07% 1.0%
50Hz~10kHz: 0.4% 0.6%
SN比(100%変調、85dBf入力) mono:90dB
stereo:83dB
キャプチャーレシオ Wide:1.0dB
Narrow:2.0dB
実効選択度 Wide:45dB
Narrow:65dB(±300kHz)
ステレオセパレーション
Wide 1kHz: 55dB
50Hz~10kHz: 45dB
15kHz: 40dB
Narrow 1kHz: 47dB
50Hz~10kHz: 35dB
15kHz: 35dB
周波数特性 20Hz~15kHz±0.5dB
イメージ妨害比(84MHz) 90dB
IF妨害比/スプリアス妨害比(84MHz) 100dB/120dB
AM抑圧比/サブキャリア抑圧比 70dB/55dB
<AMチューナー部>
受信周波数範囲 520kHz~1650kHz
感度(IHF/ループアンテナ) 10μV / 200μV/m
SN比(30%変調、1mV入力) 55dB
高調波歪率(1000kHz) 0.4%
選択度(IHF) Wide:30dB
Narrow:50dB
周波数特性(Wide) 30Hz~6kHz
<出力レベル/インピーダンス>
FM(1kHz、100% Dev.) Fixed:0.75V/1.8kΩ
AM(400Hz、30% Mod.) Fixed:0.25V/1.8kΩ
<総合>
定格消費電力 14W(電気用品取締法)
電源 AC100V、50/60Hz
外形寸法 幅440x高さ78x奥行337mm
重量 4.7kg