オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

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 解説 

独自に開発したダブルスイッチング・デモジュレーター方式などを採用し、音質を重視した設計を行ったFM/AMチューナー。

マルチセクションにダブルスイッチング・デモジュレーター方式を採用しています。
この方式では、主スイッチング回路と補助スイッチング回路の出力を左右対称にし、また逆位相をとり、量スイッチング回路の出力を加えることによって、漏れ信号を打ち消しています。
また、補助スイッチング回路の前には位相補正回路を搭載し、主信号と漏れ信号の位相を合わせるように設計することで、SCAフィルターの高域周波数への悪影響や、IF段での主信号と補助信号の位相ズレが引き起こすセパレーションの悪化を防止しています。

フロントエンド部の混合回路と局部発振回路の間に、FETを使用した独自の局部発振用バッファーアンプを搭載しています。これにより、混合回路と局部発振回路を分離することに成功しており、大入力時の諸特性を向上しています。
また、MOS FET、FM5連バリコンを採用して高周波増幅段、周波数混合段、中間周波増幅段の回路設計を一新しており、両立が難しかったIHF感度と相互変調をともに改善してます。

IF段の特性を決定する回路素子には、選別された高利得ICと8素子のセラミックフィルターを採用し、高選択度特性を獲得しています。

周波数直線型バリコンを使用し、等間隔目盛のダイヤルスケールを採用しています。

シグナルメーターを使ってチェックできるマルチパス検出機構を搭載しています。
また、背面の端子からオシロスコープに接続し、波形を観測することも可能です。

電界強度比例型シグナルメーターを採用しており、従来のメーターでは測りきれなかった最良の受信ポイントをキャッチする事ができます。また、受信地点での電界強度を調べることができ、アンテナの良否も判断できます。

FMのセレクターに、ステレオ放送をしている局だけを受信できるStereo Onlyポジションを搭載しています。

2段階に切換えられるFMミューティングを搭載しています。

75Ω同軸ケーブル用マイクロ接栓を搭載しています。

独自の方式で開発したLC型キャリアリークフィルターを搭載しており、SN比とほぼ同じ割合のキャリアサプレッションを得ています。

コイルには、構造や巻き方を改善してものを採用しており、コアとコアを被っているフェノール樹脂の温度特性を合わせ、温度の変化に強いコイルを実現しています。

19kHzで50dB以上、19kHzからは34dB/octカットという減衰量を持つフィルターを搭載しています。
また、ローパスフィルター挿入回路の入出力インピーダンスの安定化を図り、100Hz〜10kHzでほぼフラットな特性を実現しています。

AM部には3連エアバリコンやAGC、IF段に2素子のセラミックフィルターを搭載することで、諸特性を改善しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz〜90MHz
アンテナインピーダンス 300Ω平衡
75Ω不平衡
感度 1.5μV/84MHz
クワイティングスロープ 55dB(3μV)
65dB(10μV)
73dB(50μV)
歪率 0.2%以下
SN比(100%変調、100μV入力) 75dB
キャプチャーレシオ 1.0dB
選択度(IHF) 100dB以上
イメージ比 100dB以上(84MHz)
IF妨害比 100dB以上(84MHz)
AM抑圧比 65dB
ハーモニック・スプリアスレスポンス 110dB以上
マルチパス出力 0.15V(垂直、水平とも)
マルチパスインピーダンス 20kΩ
<FM MPX部>
セパレーション 45dB(400Hz)
40dB(100Hz〜8kHz)
35dB(50Hz〜15kHz)
キャリアリーケージ 65dB
歪率 0.3%
SN比 70dB
周波数特性 50Hz〜15kHz +0.2 -1.0dB
100Hz〜10kHz +0.2 -0.5dB
SCA妨害比 65dB
<AMチューナー部>
受信周波数 520kHz〜1610kHz
感度 13μV(IHF)
300μV/m(バーアンテナ)
イメージ比 70dB以上
IF妨害比 70dB以上
SN比 50dB
選択度 40dB
歪率 0.5%以下
<総合>
定格出力(400Hz) FM(100%変調):1.5V
AM(30%変調):0.15V
出力インピーダンス 100Ω以下
電源電圧 AC100V/117V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 20W
外形寸法 幅435×高さ153×奥行300mm
重量 11.3kg