TRIO KT-3005
¥33,800(1973年発売)
解説
上級機の技術を継承して開発されたFM/AMチューナー。
ダブルスイッチング・デモジュレーター方式では、主スイッチング回路と、補助スイッチング回路の出力を左右対称にし、また逆位相をとり、両スイッチング回路の出力を加えることによって漏れ信号を打ち消すようにしています。また、補助スイッチング回路の前には位相補正回路を搭載しており、主信号と漏れ信号の位相を合わせるように設計されています。
これにより、IF段での主信号と補助信号の位相ズレが引き起す、セパレーションの悪化を防止しています。
容量が直線的に可変できる周波数直線型バリコンを採用しており、等間隔目盛を採用することで、選局しやすいスケールを実現しています。
MPXフィルターやFM Stereo表示ランプ、同軸ケーブル用アダプターを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM/AMチューナー |
<FMチューナー部> | |
受信周波数 | 76MHz~90MHz |
アンテナインピーダンス | 300Ω平衡 75Ω不平衡 |
感度 | 2.0μV/84MHz |
クワイティングスロープ | 48dB(3μV) 60dB(10μV) 63dB(50μV) |
歪率 | 0.5% |
SN比(100%変調、100μV入力) | 65dB |
キャプチャーレシオ | 2.5dB |
選択度(IHF) | 50dB |
イメージ比 | 55dB(84MHz) |
IF妨害比 | 90dB(84MHz) |
AM抑圧比 | 60dB |
ハーモニック・スプリアスレスポンス | 90dB |
<FM MPX部> | |
セパレーション | 40dB(400Hz) 35dB(100Hz~8kHz) |
キャリアリーケージ | -45dB |
歪率 | 0.8% |
SN比 | 60dB |
周波数特性 | 30Hz~15kHz +0.2 -2dB 100Hz~10kHz +0.2 -0.3dB |
SCA妨害比 | 45dB |
<AMチューナー部> | |
受信周波数 | 520kHz~1610kHz |
感度 | 25μV(IHF) 300μV/m(バーアンテナ) |
イメージ比 | 45dB |
IF妨害比 | 35dB |
SN比 | 45dB |
選択度 | 30dB |
歪率 | 1% |
<総合> | |
定格出力(400Hz) | FM(100%変調):1.0V AM(30%変調):0.15V |
出力インピーダンス | 120Ω |
電源電圧 | AC100V/117V、50Hz/60Hz |
定格消費電力(電気用品取締法) | 18W |
外形寸法 | 幅435x高さ153x奥行300mm |
重量 | 7.7kg |