オーディオの足跡

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KT-1300の画像
 解説 

ダブルスイッチング・デモジュレーター方式を搭載したFM/AMチューナー。

MPX部にトリオ独自のダブルスイッチング・デモジュレーター方式を採用しています。
この方式では主スイッチング回路と補助スイッチング回路の出力を左右対称にし、また逆位相にとり、両スイッチング回路の出力を加えることによって、漏れ信号を打ち消すようにしています。
また、補助スイッチング回路の前には位相補正回路を搭載しており、主信号と漏れ信号の位相を合わせるように設計されています。これにより、SCAフィルターの高域周波数への悪影響や、IF段での主信号と補助信号の位相ずれが引き起こすセパレーションの悪化を防止することが可能です。

フロントエンド部にはジャンクションFETを採用しており、高感度・低雑音化を図っています。

周波数直線3連バリコンによる高周波一段増幅を採用しており、選択度特性を改善しています。

4素子セラミックフィルターにより隣接局対策を施しています。

局間ノイズをカットするためFMミューティング機構を搭載しています。

キャリアリークを押え、より正確なディエンファシスを得られるLC型キャリアリークフィルターを搭載しています。

機種の定格
型式 FM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数 76MHz~90MHz
アンテナインピーダンス 300Ω平衡
75Ω不平衡
感度(IHF) 2.2μV
クワイティング・スロープ 48dB(5μV)
60dB(10μV)
63dB(50μV)
歪率 0.5%
SN比(100%変調、100μV入力) 65dB
キャプチャーレシオ 3.0dB
選択度(IHF) 50dB
イメージ比 55dB
IF妨害比 90dB
AM抑圧比 60dB
スプリアス妨害比 90dB
<FM-MPX部>
セパレーション 40dB(400Hz)
35dB(100Hz~8kHz)
キャリアリーク 45dB
歪率 0.8%
SN比 6.0dB
周波数特性 100Hz~10kHz +0.2 -0.3dB
30Hz~15kHz +0.2 -2dB
SCA妨害比 45dB
<AMチューナー部>
受信周波数 520kHz~1610kHz
感度 300μV/m(バーアンテナ)
25μV(IHF)
イメージ比 45dB
IF妨害比 35dB
SN比(30%変調、1mV入力) 45dB
選択度 30dB
歪率 1%
<総合>
定格出力 FM(400Hz、100%変調):1.0V
AM(400Hz、30%変調):0.15V
出力インピーダンス 120Ω
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力(電気用品取締法) 10W
外形寸法 幅365x高さ117x奥行263mm
重量 4.5kg