オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

 解説 

ダイレクトリニアレセプションサーキットなどの技術を投入し、リファインされたFM/AMステレオチューナー。

KT-1010IIではKT-3030で開発されたダイレクト・リニアレセプション・サーキットを採用しており、局部発振回路の周波数対チューニング電圧特性を全周波数にわたりリニアにすることにより、76MHzの低周波数でも高SNを得る事に成功しています。

DLLD(ダイレクト・リニア・ループ・ディテクター)を採用しています。
これは、10.7MHzのIF信号をダイレクトにリニア化して閉ループ検波器で検波し、さらに閉ループ内に歪補正回路を設けて、VCOの非直線歪などを打ち消すという方式です。
KT-1010IIでは、さらに新開発のIF歪補正回路を設置して、IFフィルターで発生する高調波歪を低減し、高選択度を維持しつつ低歪化を図っています。
また、DLLDによりIFフィルターで発生する高調波歪を打ち消しているので、サブ信号に歪を混入させず、クリアな音質を獲得しています。

オーディオ系とループフィルター系に6.97VA、PLL、表示系などのロジック系に7.2VAと2つの系統にそれぞれ専用電源トランスを使用した2電源方式を採用して、電源を介した互いの干渉を排除しています。
さらに、信号ライン、電源ラインと整理されたパターン設計をすることにより、各ブロック間の干渉を抑えてクオリティの高い音を得ています。

RF増幅部とMIX部にデュアルゲートMOS FETを採用し、大入力特性の象徴的な相互変調特性を改善しています。これにより、FM帯の電波だけでなく、テレビ電波が同時に強烈に飛び込んできても相互変調妨害は発生せず、FM帯でのSN比の劣化もありません。

あらゆる受信条件に応じて最適なリスニングができるように、IF帯域2段切換えを設置しています。
WideポジションではFMの音の良さを引き出し、Narrowポジションでは優れた妨害排除能力により、大出力局にある小出力の局もクリアにキャッチします。

プリセット・メモリーはFM8局、AM8局の計16局が可能で、好きな局をワンタッチで呼び出せます。

AM部にはAM帯域可変回路を採用し周波数特性をコントロールしており、これによりプリエンファシスに対応しています。

機種の定格
型式 DLLDスーパーシンセサイザーFM/AMチューナー
<FMチューナー部>
受信周波数範囲 76MHz〜90MHz
アンテナインピーダンス 75Ω不平衡
感度(75Ω) 0.95μV/10.8dBf
SN比50dB感度 mono:1.8μV/16.2dBf
stereo:24μV/38.8dBf
高調波歪率(100%変調)
Wide mono 100Hz:0.008%
1kHz:0.0055%
50Hz〜10kHz:0.02%
stereo 100Hz:0.01%
1kHz:0.0085%
50Hz〜10kHz:0.1%
Narrow mono 100Hz:0.1%
1kHz:0.12%
50Hz〜10kHz:0.15%
stereo 100Hz:0.4%
1kHz:0.3%
50Hz〜10kHz:0.6%
SN比(100%変調、85dBf入力) mono:99dB
stereo:91dB
キャプチャーレシオ Narrow:2.5dB
実効選択度(IHF) Wide:45dB
Narrow:90dB
ステレオセパレーション
Wide 1kHz:68dB
50Hz〜10kHz:50dB
15kHz:40dB
Narrow 1kHz:50dB
50Hz〜10kHz:40dB
15kHz:36dB
周波数特性 20Hz〜15kHz ±0.5dB
イメージ妨害比(84MHz) 95dB
IF妨害比(84MHz) 110dB
スプリアス妨害比(84MHz) 100dB
AM抑圧比(65.2dBf) 65dB
サブキャリア抑圧比 70dB
出力レベル/インピーダンス FM(1kHz、100%変調):0.6V/1.7kΩ
<AMチューナー部>
受信周波数範囲 522kHz〜1629kHz
感度 10μV・250μV/m
高調波歪率(1000kHz) Wide:0.3%
Narrow:0.8%
イメージ妨害比(1000kHz) 40dB
IF妨害比(1000kHz) 60dB
選択度(IHF) Wide:30dB
Narrow:50dB
出力レベル/インピーダンス 0.18V/1.7kΩ
SN比(30%変調、1mV入力) 52dB
<総合>
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 15W
外形寸法 幅440×高さ64×奥行317mm
重量 3.8kg