オーディオの足跡

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KT-1010の画像
 解説 

DLLD(ダイレクト・リニア・ループ・ディテクター)を搭載したFM/AMシンセサイザーチューナー。

新開発の広帯域直線検波DLLD(ダイレクト・リニア・ループ・ディテクター)を搭載しています。
これは、10.7MHzのIF信号をダイレクトにリニア化し、閉ループ内に歪補正回路を設けて、非直線歪やIFフィルターで発生する歪をゼロにするという構成になっています。
さらにKT-1010ではKT-770で開発されたDLLDのサーキットに、さらに新開発のIF歪補正回路を設置して、IFフィルターで発生する高調波歪を低減し、さらに高品質化を実現しています。

電源部には、オーディオ系とループフィルター系に6.97VA、PLLと表示系などのロジック系に7.2VAと2つの系統にそれぞれ専用電源トランスを使用した2電源方式を採用しており、電源を介した相互干渉を排除しています。
さらに信号ライン、電源ラインと整理したパターン設計により、各部の干渉を抑えています。

フロントエンドのRF増幅部とMIX部にデュアルゲートMOS FETを採用しており、相互変調特性を大幅に改善しています。

IF帯域2段切換えを採用しており、WIDEポジションは45dBの高選択度特性を得ながら低歪率を実現しており、FMの良さを引出せます。
また、NARROWポジションは90dBの高選択度特性を発揮して、優れた妨害排除能力を得ています。

プログラム機構を搭載しており、タイマーと連動して2つの放送局を留守録することができます。
KT-1010のプログラム・メモリーは、CH-1以外の1局(CH-2~CH-8)をプリセットしておけば、電源が入ったときにプリセットした局を受信し、一旦電源が切れて、2度目に電源が入ったときにはCH-1を受信します。

DLLDで改善されたSN比をシンセサイザー・チューナーでも十分発揮するため、皮革周波数を可聴帯域外の25kHzに設定したパルススワロー・スタティックコントロール方式を採用しています。
さらに、局部発振信号の純度を高める事でSN比を改善しています。

プリセットメモリーはFM8局、AM8局の計16局が可能です。
その他の局が聴きたい場合はオートチューニングで25dBfの局の電波でもキャッチが可能です。

AM帯域可変回路を搭載しており、周波数特性をコントロールすることで、AM局のプリエンファシスに対応しています。

機種の定格
型式 FM/AMシンセサイザーチューナー
<FMチューナー部>
SN比50dB感度(IHF/新IHF) mono:1.8μV/16.2dBf
stereo:24μV/38.8dBf
感度(IHF/新IHF) 0.95μV/10.8dBf
アンテナインピーダンス 75Ω不平衡
高調波歪率
mono stereo
wide 100Hz: 0.009% 0.04%
1kHz: 0.006% 0.0095%
15kHz: 0.03% 0.3%
50Hz~10kHz: 0.02% 0.1%
narrow 100Hz: 0.1% 0.4%
1kHz: 0.12% 0.3%
15kHz: 0.03% 1.0%
50Hz~10kHz: 0.15% 0.6%
SN比(85dBf入力、90MHz) mono:98dB
stereo:88dB
キャプチャーレシオ wide:1.0dB
narrow:2.5dB
実効選択度 wide:45dB
narrow:90dB
ステレオセパレーション
wide: 68dB(1kHz)
50dB(50Hz~10kHz)
36dB(15kHz)
narrow: 50dB(1kHz)
40dB(50Hz~10kHz)
36dB(15kHz)
イメージ妨害比 95dB(84MHz)
IF妨害比 110dB(84MHz)
スプリアス妨害比 100dB(84MHz)
AM抑圧比(65.2dBf) 65dB
サブキャリア抑圧比 70dB
<AMチューナー部>
感度 10μV(IHF)
250μV/m(ループアンテナ)
SN比(30%変調、1mV入力) 52dB
高調波歪率(1000kHz) wide0.3%~0.8%(narrow)
選択度 wide30dB~50dB(narrow)
<総合>
出力レベル/インピーダンス FM(1kHz、100%dev):600mV/1.7kΩ
AM(400Hz、30%mod):180mV/1.7kΩ
バックアップ保証時間 3日(72H)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力(電気用品取締法) 15W
最大外形寸法 幅440x高さ64x奥行317mm
重量 3.8kg