TRIO SC-202
¥21,500(1台、1968年頃?)
解説
ソリッドステートアンプの特性を生かすよう開発された200シリーズの3ウェイスピーカーシステム。
200シリーズは従来の中高域を平均音圧より2~5dB高くとる音決めと異なり、中高音域の周波数特性を低音域に合わせる設計方法を採用しています。
これにより全帯域で自然で抜けの良い音を実現しています。
低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
また、中域には16cmコーン型スコーカーを搭載しています。
高域には専門設計されたホーン型ツィーターを搭載しています。
背面に4段切換式のトーンコントロールを搭載しています。
Clearでは高域が少し強調され、Sweetでは高域が少し減衰、Softでは中高域が少し減衰します。Normalでは最も理想的なHi-Fi音としています。
エンクロージャーには密閉方式を採用しています。
隙間が発生しないようキャビネットはあらゆる部分をパテで封じ、空気漏れを防止した完全密閉型としています。また、スコーカー部は独立した密閉箱に収めることでウーファーユニットとの干渉を抑えています。
各ユニットは前面バッフル板の外側からネジで固定すると共にゴム系樹脂で接着することで万全を期しています。
内部には新しいナイロン系吸音材を使用しています。この吸音材は厚さが50mmあり、スピーカーをより自然な状態で働かせると共に歪の発生を抑えています。
板材にはトリオが開発して高級ステレオ等に使用した高密度硬質ホモゲン材を採用しており、従来よりも箱鳴りを抑えています。
前面のグリルは取外しが可能です。
SRシリーズのキャビネットを組み合わせて使用することで、ステレオセットのようにデザインや仕上げ、素材を揃えて使用できます。
機種の定格
方式 | 3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:25cmコーン型 中域用:16cmコーン型 高域用:ホーン型 |
再生周波数帯域 | 35Hz~20kHz |
瞬時最大入力 | 30W |
インピーダンス | 8Ω |
クロスオーバー周波数 | 800Hz、5kHz |
ネットワーク | LC型、12dB/oct |
トーンコントロール | 3段階切換式 Clear:高域が少し強調された音 Normal:理想的なHi-Fi音 Sweet:高域が少し減衰した音 Soft:中高域が少し減衰した音 |
外形寸法 | 幅350x高さ590x奥行290mm |
重量 | 16kg |