オーディオの足跡

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LS-CX7の画像
 解説 

点音源化を図り、コンパクトスピーカーならではの定位感や音場表現を追及したコンパクトなスピーカーシステム。

低域には19cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板は内部ロスと剛性のバランスのとれた強化ポリプロピレンを採用し、振動板形状はパラカーブコーンを採用することで形状的に共振を抑え、その上振動板裏面外周部にダンピング材をコーティングする共振対策により特性のフラット化を図っています
また、φ120mmの大型AFC(Advanced Feed Constraction)ダンパの採用により、大振幅のスピーカーユニットにおいて小型化と高い信頼性を実現しています。

高域には磁気回路にネオジウムマグネットを採用した2.5cmソフトドーム型トゥイーターを搭載しています。
ネオジウムマグネットは希土類元素のネオジウムと鉄・ボロンを主成分としており、マグネットの特性の目安である最大エネルギー積はフェライトマグネットに対して9倍有し、小型化しつつ強力なエネルギーを得ています。
また、ユニットの指向性と広帯域化・低歪化を実現するため、磁性流体(フェローフルイド)を採用しています。NASAで開発された磁性流体は平均直径が100オングストロームと極めて小さな磁性微粒子(マグネタイト)を含む液体で、液状でありながら磁気回路中において完全に磁化し、重力や振動によって流出しません。これを磁気回路のギャップ部に充填することにより、粘性によるダンピング効果でQが低下し、最低共振周波数foのインピーダンスの平坦化、低域のダビング、歪の低減を実現しています。さらに、磁性流体によるセンターリング効果によってボイスコイルをギャップ部中央に安定させ、ダンピング効果との相乗作用によって第2、第3次高調波歪を低減しています。

トゥイータをネオジウムマグネットによって小型化した横長の矩形ユニット形状とし、ウーファーフレームはユニットの固定部のみをはりだした最小形状に設計することで、ユニット間の間隔を最小とし、点音源化を図っています。

防磁設計となっており、ブラウン管などの側においても悪影響がありません。

ネットワーク部には、リッツパターンプリント基板や独製フィルムコンデンサー、極太OFC材コイルを採用し、高品質な伝送を図っています。

キャビネットには高剛性NFセラミックスキャビネットを採用しています。
NFセラミックスは従来のセラミックス製造プロセスのような焼成処理を経ず、水を媒体とした化学結合によって形成されるセラミックスで、石灰、シリカなどを主成分とし化学結合によって良質のフィラー(骨材)を欠陥の極めて少ない結合材で包み込むように複合化しており、減衰機能・弾性率・剛性率において高い機能を有しています。
このNFセラミックスの採用により、従来素材に比べ直接放射音以外の放射音の周波数帯域を狭く、放射時間を短くすることができ、音楽信号の色づけをせずに、高SN比を得ています。
また、音の回折現象を抑えるためラウンドバッフルを採用しており、バスレフダクトには背面ダクトを採用しています。
仕上げはウレタン樹脂塗装による突き板仕上げとなっています。

ボイスコイル直結チャンバを採用しています。

バナナ端子対応金メッキ入力端子を採用しています。

別売りでLS-CX7専用のスピーカースタンドがあります。
LS-CX7本体と同一のNFセラミックスを上下に使用しており、スピーカーから放射されたエネルギーをカラレーション無しに受け止めています。
また、表面波の回り込みを抑えるために背面にグループ(スピーカーケーブル用道溝兼用)を配した天然木の芯材と、突き板仕上げの支柱を中心として床面の共振を伝えないリップルデザイン成型を採用しています。
さらに、スピーカー本体と一体化して振動アースを明確にするための固定ボルトが付属しています。

機種の定格
方式 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計(EIAJ)
ユニット 低域用:19cmコーン型
高域用:2.5cmドーム型
再生周波数帯域 45Hz~50kHz
定格入力 50W
最大入力 100W
インピーダンス
出力音圧レベル 86dB/W/m
クロスオーバー周波数 1.6kHz
最大外形寸法 幅250x高さ394x奥行336mm
重量 21kg
別売:スピーカースタンド SR-CX7(1台、¥60,000)
重量 18kg