KENWOOD KX-3510
¥36,000(1990年頃)
解説
DPSSによる多彩な機能を搭載したクイックリバースデッキ。
DPSS機能を搭載しており、FFサーチ、REWサーチ、1曲リピート、リレック・スタンバイ、ダッシュ&プレイ、リワインドプレイ、インデックススキャン、ブランクサーチの8種類の操作が可能です。
FFサーチとREWサーチでは、プレイ中にFF/REWキーを押すと、最大16曲の範囲で押しただけ各方向に飛び越し選曲できます。
1曲リピートでは再生中の曲を16回繰り返し再生できます。
リレック・スタンバイは、録音中にREWキー(リバースレック中はFFキー)を押すと、現在録音中の曲の頭まで巻き戻して停止します。
ダッシュ&プレイは、FFキーとREWキーの同時押しで10秒間以上の無録音部分を検出しながら早送りし、曲の頭から再生します。リバースモード・キーと連動させるとより多彩なリバースプレイが可能です。
リワインドプレイはプレイキーとREWキーの同時押しでテープの初めまで巻き戻し、自動的に最初の曲から再生を始めます。
インデックススキャンでは曲の初めの部分を約10秒間ずつ再生し、録音内容のチェックや聴きたい曲の頭出しが行なえます。
ブランクサーチではテープの無録音部分を早送りでサーチします。
ディスプレイには大型FLディスプレイを採用しています。
ピークレベルメーターを搭載しており、15ドットのレベルメーターを2色に色分けする事で適正なレベルでの録音を可能にします。
また、マルチウェイ・リニアカウンターではテープの飛び越し選曲数や演奏時間を表示します。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーB/Cを搭載しています。
ドルビーHX-PROを搭載しており、音楽信号に合わせて録音時のバイアス量を調節する事で高音域の周波数特性を改善します。
オートバイアス機能を搭載しています。
使用するテープの種類によってマイコンが録音バイアスを自動調整し、テープの性能を引き出して最適な状態での録音が可能です。
テープパス・スタビライザーを搭載しています。
これは圧縮コイルバネとその先端に特殊弾性ゴムを用いたもので、カセットハーフ全体を包み込むようにする事でハーフの振動を吸収し、テープ走行を安定させて変調ノイズを低減しています。
脚部には特殊発泡ゴムを用いた大型インシュレーターを採用しています。
焼結製金属の大型フライホイールを採用しています。
タイマーに対応しています。
片面再生、往復再生とエンドレス再生を選べるクイックオートリバース機能を搭載しています。
ケンウッドのAVアンプ(KA-V5000を除く)との組み合わせによって録音・再生などのシンクロコントロールが可能です。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
ヘッド | 録音・再生:ハードパーマロイ録再ヘッド 消去:ダブルギャップ・フェライト消去ヘッド |
ワウ・フラッター | 0.08%(WRMS) |
周波数特性 | メタル:30Hz~18kHz |
SN比 | 73dB(Dolby C NR、ON時) |
歪率 | 0.9%(1kHz、メタル) |
入力感度/インピーダンス | Line:77.5mV/50kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Line:490mV/13kΩ |
消費電力 | 17W |
最大外形寸法 | 幅440x高さ127x奥行321mm |
重量 | 4.8kg |