オーディオの足跡

PR:TRIO/Kenwood/Kencraftの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

KP-F7の画像
 解説 

基本性能を追求し、さらにコンピューター制御でフルオート動作をするプレイヤーシステム。

トーンアームには複合構造による高剛性化とピックアップ系の実行質量軽減を両立させた、ストレートトーンアームを採用しています。さらにインサイドフォースキャンセラーは、トーンアーム本体とは糸だけでしか接触させないことで針先に不要振動を伝えるのを防止しています。またヘッドシェルやコネクトホルダーにはカーボンファイバーを使用して高剛性化と軽量化を計っています。

キャビネットは、ポリエステル系のベースレジン材に、ガラス繊維、炭酸カルシウムによる合成石や化学繊維などを成型したFRP材による複合材成型キャビネットを採用しています。
材質自体を複合構造にすると同時に、トーンアーム支点とターンテーブル支点をリブで一体化するメカニカルショーティング構造とし、両支点間を明確化することにより、優れた防振特性を得ています。

ターンテーブル駆動用モーターには、コアレススロットレスDCサーボモーターを採用して、ダイレクトドライブモーターでは宿命的ともいわれるコギングを追放しています。
またサーボ系にはクォーツPLLを、モーターの速度検出には全周積分方式を取り入れて、回転の安定性を向上させています。
さらにモーターの軸受部はBSBM材で構成し、硬質ステンレスシャフトを全面ホールドし、回転支点を明確化することにより、330kg・cm2の大慣性ターンテーブルをなめらかに回転させています。

カートリッジにはオルトフォン社製のVM型を使用しています。

有害なインサイドフォースを打ち消すインサイドフォースキャンセラーに、スタティックタイプのアンチスケーティング機構を採用しています。
針先に無駄な力をかけずに音溝に忠実に動かし、忠実なトレースができるようにしています。

トリオが独自開発したマイクロプロセッサーを採用しており、アームのオート動作や、クォーツモーターの回転数制御、メモリートレース時の電源ON・OFFなどの全ての動作を集中コントロールします。
また、マニュアルが優先となっており、オート動作中でも手動操作は可能です。

独自のダイレクトリピート機構を搭載しており、アームがレコード盤の縁まで戻るとすぐリピート動作に入り、アームレストに戻る時間がないため、片面全曲の連続演奏が可能です。

針先保護機構を搭載しており、レコードサイズの指定をしないかぎり、Playスイッチを押してもアームは囲う動作を行いません。

キューイング自動解除機構を搭載しており、アームをレストに戻すとキューイングは自動的に解除されます。

別売りのリモートコントローラーRC-500を使用することで、全ての動作を遠隔操作できます。
また、レコード演奏中にパワーOFFの指示をすると、レコード演奏が終った後にシステム全体の電源をOFFできる便利なメモリートレース機構を搭載しています。

機種の定格
型式 クォーツPLLフルオートDDプレイヤー
<フォノモーター部>
駆動方式 ダイレクトドライブ
モーター クォーツPLL、コアレス&スロットレスDCサーボモーター
ターンテーブル 31.6cm、1.5kgアルミダイキャスト
慣性モーメント 330kg・cm2
回転数 33・1/3、45rpm
ワウ・フラッター 0.03%(WRMS)以下
SN比 75dB(DIN-B)
回転数偏差 ±0.003%以下
電源電圧特性 0%(±10V)
<トーンアーム部>
型式 スタティックバランス型ストレートパイプアーム
アーム実効長 225mm
オーバーハング 15mm
トラッキングエラー +3゜24'~-1゜
針圧可変範囲 0~3g
適用カートリッジ重量 4~9g(付属シェル使用時)
<カートリッジ部>
型式 バリアブル・マグネティックシャントタイプ(オルトフォンF15omkII)
周波数特性 20Hz~20000Hz
チャンネルセパレーション 25dB以上(1000Hz)
出力電圧 5mV(1000Hz、5cm/s)
出力バランス 2dB(1000Hz、5cm/s)
最適負荷インピーダンス 47kΩ
針先 0.6mil
適正針圧 1.5±0.5g
コンプライアンス 25x10-6cm/dyne
交換針 補正部品N-15mkII
<総合>
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力(電気用品取締法) 12W
外形寸法 幅470x高さ142x奥行407mm
重量 9kg
別売 リモートコントローラー RC-500(¥29,000)