KENWOOD DP-3080
¥32,000(1996年頃)
解説
D.R.I.V.E.システムを搭載したCDプレイヤー。
D.R.I.V.E.システムは適応型フィルター技術の実時間処理により、微小レベルでの再現性やアタック音などのパルス状の音に対する応答性の向上を図っています。
D.R.I.V.E.プロセッサーは8倍オーバーサンプリング&20ビットデジタルフィルターと20ビットデータインプットD/Akオンバーターとの間に設置されており、デジタルフィルターからの出力が16ビット精度しか得られないレベル域でも常に20ビット精度出力になるように処理を行っています。
このプロセッサーは、複数個の異なる可聴周波数帯域内の遮断周波数を持つローパスフィルターで構成されており、遅延器はこれらローパスフィルターで発生する遅延量を合わせる役目をしています。
デジタルフィルターからのデータは入力端子から分配され、各遅延器に入力され、さらに各ローパスフィルターに入力されます。このとき全ての遅延器とローパスフィルターは常に動作をしており、次にセレクターコントロール回路により、入力されたデータの周波数成分やレベルを常時検出し、最適なローパスフィルターの出力を検出します。
これにより、あらゆる状況で常に20ビット精度のデータによるD/A変換が可能となり、音質を向上させています。
D/Aコンバーターには4次ゼロシフトノイズシェーピング1ビットD/Aコンバーターを採用しており、位相特性や高域特性を改善してます。
また、デジタルフィルターには8倍オーバーサンプリングデジタルフィルターを搭載しています。
D/Aコンバーターのマスタークロックにはハイプレシジョン・マスタークロックを採用し、ジッターを抑えています。
D.P.A.Cを搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | CDプレイヤー |
読取り方式 | 非接触光学式読取り(半導体レーザー) |
D/Aコンバーション | 1ビット |
オーバーサンプリング | 8fs(352.8kHz) |
周波数特性 | 4Hz~20kHz(EIAJ) |
SN比 | 105dB以上(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 98dB以上(EIAJ) |
総合歪率 | 0.002%以下(1kHz、EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 105dB以上(1kHz、EIAJ) |
ワウフラッター | 測定限界以下(±0.001%W Peak、EIAJ) |
出力レベル/インピーダンス | ライン:2.0V/0.4kΩ(固定) オプティカルデジタル:-15dBm~-21dBm(発光波長660nm) ヘッドホン:20mW(32Ω) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 10W(電気用品取締法) |
最大外形寸法 | 幅440x高さ93x奥行366mm |
重量 | 4.3kg |
付属 | リモコン |