KENWOOD DM-5090
¥60,000(1997年頃)
解説
ケンウッド独自のデジタル技術D.R.I.V.E.や20bitD/A、A/Dコンバーターにより微小信号領域の忠実再現を目指して開発されたMDレコーダー。
ケンウッド独自のデジタル処理技術であるD.R.I.V.E.システムを搭載しています。
デジタル処理する段階で波形が変形しやすかった小レベル以下の信号もD.R.I.V.E.プロセッサーで処理をしており、元の音楽信号により忠実な音を実現しています。
音声圧縮には、高能率符号化技術であるATRACver4.5(Adaptive Transform Acoustic
Cording)を採用しています。ATRACver4.5では、従来のATRACに比べ演算能力が向上し、微小レベルの音楽再現性を改善し、ダイナミックレンジも拡大しています。
様々なサンプリング周波数に対応するため、サンプリングレートコンバーターを搭載しています。
これにより、32kHzや48kHzのソースを自動的に44.1kHzに変換してSCMS方式でデジタル録音することが可能です。
また、CS/BSチューナーやDATデッキと組合わせて、衛星放送のエアチェック録音やDATからの録音など、デジタルtoデジタルをダイレクトにする事も可能です。
削除したい部分をリピートA-Bの要領で指定するだけで簡単にディバイドとイレースが行えるクイックイレースや、曲順をまとめて入れ替えるクイックムーブなどの新機能を搭載しています。
また、トラックムーブやトラックディバイド、コンバイン、イレースなどの機能も搭載しています。
別売りのサイバータイトラーCT-G90を使用することで、よりスピーディなタイトル入力が可能です。
また、サイバータイトラーにはプリント機能も搭載しており、MDケースに合わせたサイズでのタイトルラベル・プリントが可能です。
タイトル入力やトラックスキップなどに便利なマルチジョグダイヤルや検出レベルと時間設定が可能なオートトラックナンバー機能、編集点の微調整が可能なプレビュー機能、エディットキャンセル機能、モノラル長時間録音対応などの機能を搭載しています。
タイトルダイレクトインプット対応のリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | MDレコーダー |
読取り方式 | 非接触光学式読取り(半導体レーザー) |
記録方式 | 磁界変調オーバーライト方式 |
回転数 | 400rpm~900rpm(CLV) |
音声圧縮方式 | ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding) |
<D/Aコンバーター> | |
D/Aコンバーション | 1ビット+D.R.I.V.E.変換 |
オーバーサンプリング | 8fs(352.8kHz) |
<A/Dコンバーター> | |
方式 | 4次ΔΣ方式 |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
<デジタルオーディオ性能> | |
周波数特性 | 8Hz~20kHz(EIAJ) |
SN比 | 100dB以上(EIAJ) |
ダイナミックレンジ | 94dB以上(EIAJ) |
総合歪率 | 0.007%以下(1kHz、EIAJ) |
チャンネルセパレーション | 90dB以上(1kHz、EIAJ) |
ワウ・フラッター | 測定限界以下(±0.001%W Peak、EIAJ) |
入力感度/インピーダンス | ライン:500mV/22kΩ以上 |
出力レベル/負荷インピーダンス | 固定出力:2.0V/0.3kΩ以下 ヘッドホン:20mW/32Ω |
デジタル入出力 | コアキシャル入出力:0.5Vp-p/75Ω オプティカル入出力:-15dBm~-21dBm(発光波長660nm) |
<総合> | |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 13W(電気用品取締法) |
最大外形寸法 | 幅440x高さ94x奥行373mm |
重量 | 4.9kg |
付属 | リモコン |
別売 | サイバータイトラー CT-G90(¥32,000) |