TRIO WX-330
¥42,700(1964年頃?)
解説
FMマルチ・ステレオを受信可能ななFM/AMマルチステレオトライアンプ。
FMマルチステレオ回路にはCCM方式を採用しています。
また、ステレオとモノラルを判別するモニター回路を搭載しています。
アメリカで行われていたSCA放送が日本で開始された場合に、FM放送に干渉して受信妨害を与えるのを防ぐため、SCAフィルターを搭載しています。
テープモニター装置を搭載しています。また、テープヘッド直接で再生するためのテープヘッド端子も搭載しています。
小音量時の聴感バランスを調整するため、ラウドネスコントロール回路を搭載しています。
モーター・ゴロ音のような低音域雑音を除去するロー・フィルター、レコードのスクラッチ雑音など高音域雑音を除去するハイフィルターを搭載しています。
AM部にはフェライト・バーアンテナを内蔵しています。
FM AFC(自動周波数安定装置)を搭載しており、一度合わせたFM放送はAFCの働きで同調点がズレたり、音が歪んだりしません。
機種の定格
型式 | AM/FMマルチステレオトライアンプ | ||
<チューナー部> | |||
受信周波数 | FM:76~90MHz AM:535~1605kHz |
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感度(30%変調) | FM:2.5μV/84MHz(S/N 20dB) | ||
実用感度(30%変調) | FM:5μV/84MHz(S/N 30dB) AM:6μV/1MHz(S/N 10dB) |
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イメージ比 | FM:30dB以上 AM:40dB以上 |
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FM周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1dB | ||
SN比(1mV入力) | FM:60dB以上(100%変調) AM:45dB以上(30%変調) |
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FM歪率 | 1%以下(400Hz) | ||
<FMマルチ部> | |||
セパレーション | 35dB以上(400Hz) | ||
歪率 | 1%以下(400Hz) | ||
<オーディオ部> | |||
出力(歪率 1%) | ミュージックパワー:28W(14W+14W) 連続出力:20W(10W+10W) |
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周波数特性 | 20Hz~30kHz ±1dB(出力500mW) | ||
入力感度(出力9Wに要する1kHzの入力) | MAG、Tape HD:2mV XTAL:20mV AUX、Tape Play:120mV |
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トーンコントロール | 50Hz:±10dB 10kHz:±10dB |
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ローフィルター | 50Hz、-8dB | ||
ハイフィルター | 10kHz、-8dB | ||
ラウドネスコントロール | 50Hz:+12dB 10kHz:+8dB |
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SN比(音量調整最大、 トーンコントロールフラット、出力9W) |
MAG、Tape HD、XTAL:55dB以上 AUX、Tape Play:65dB以上 |
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残留雑音(音量調整最小にて) | 0.5μW以下 | ||
<総合> | |||
付属回路 | FM AFC FMステレオ・モニター ラウドネス・コントロール ロー・フィルター ハイ・フィルター テープモニター イコライザーアンプ直流点火 ステレオ・ホーンジャック 100V-117V電源電圧切換え 録再ソケット |
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使用半導体 |
シリコンダイオード FR1M:2個 |
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電源 | AC100V/117V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 150VA | ||
外形寸法 | 幅450x高さ148x奥行350mm | ||
重量 | 14kg |