TRIO TW-360
¥46,000(1967年頃)
解説
TK-40などの既に発売した製品での経験を基に、高品質・高性能を目指して開発されたAM/FMステレオレシーバー。
アンプ部の回路構成は、ITL、SEPPのOTLで歪の無い再生を図っており、特にシリコントランジスタを使用することで周波数特性を改善しています。
また、イコライザーアンプには直結増幅回路を採用しており、CR等による低域のロスを抑えています。
自動復帰型の保護回路を搭載しており、パワートランジスタを保護しています。
チューナー部は3連バリコン、5段IF増幅、4段リミッターにより、良好な感度とS/N、選択度を得ています。
また、モノ⇔ステレオ自動切換装置を搭載しており、ステレオ受信時にはインジケーターで確認できます。
SCA放送とのビート対策のため、SCAフィルターを搭載しています。
機種の定格
型式 | AM/FMステレオレシーバー |
<チューナー部> | |
受信周波数 | FM:76~90MHz AM:520~1610kHz |
感度(IHF) | FM:2.5μV/84MHz AM:150μV/m、1MHz |
イメージ比 | FM:55dB(84MHz) AM:45dB(1MHz) |
周波数特性 | FM:20Hz~20kHz ±0.5dB |
SN比 | FM:60dB以上(100%変調、100μV入力) AM:45dB以上(30%変調、1mV入力) |
歪率 | FM:0.7%以下 |
アンテナ入力インピーダンス | FM:300Ω平衡型 |
周波数ドリフト | FM:0.02%以下 |
<FMマルチ部> | |
セパレーション | 38dB以上(400Hz) |
歪率 | 0.7%以下 |
キャリアリーク | -45dB以下 |
<アンプ部> | |
実効出力 | 14W/14W(8Ω、歪1%) |
ミュージックパワー | 40W(4Ω、歪1%) 35W(8Ω、歪1%) |
周波数特性 | 20Hz~50kHz ±1dB |
出力帯域特性 | 20Hz~60kHz -3dB(歪1%、実効出力) |
歪率(1kHz) | 0.3%以下(出力9W/9W) 0.15%以下(出力3W/3W) 0.2%以下(出力0.3W/0.3W) |
利得/インピーダンス(1kHz) | MAG:2.1mV/100kΩ AUX、Tape Play:130mV/50kΩ |
トーンコントロール | 100Hz:±11dB 10kHz:±11dB |
ラウドネスコントロール(Volume -30dB) | 100Hz:+9dB 10kHz:+3dB |
イコライザー | RIAA |
ノイズフィルター | 6kHz以上、6dB/oct |
SN比(Volume最大、トーンコントロールフラット) | MAG:60dB AUX、Tape Play:70dB |
残留雑音 | 1mV(8Ω、Volume 最小) |
ダンピングファクター | 20(8Ω) |
<総合> | |
付属回路 | FMモノ⇔ステレオ自動切換装置 FMステレオ表示ランプ 4段FMノイズリミッター SCAフィルター AMバーアンテナ テープモニター プロテクションサーキット ステレオヘッドホンジャック ノイズフィルター ラウドネスコントロール CR型トーンコントロール モノ出力端子 DIN規格録再コネクター |
使用半導体 | トランジスタ:35個 ダイオード:24個 |
電源 | AC100V/117V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 無信号時:13W 最大出力時:50W |
外形寸法 | 幅420x高さ140x奥行310mm |
重量 | 9kg |